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執行官
「執行官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
執行官の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
に登るか登らぬかの境目だから、今一度辛棒して考え直さなければならぬ。苟くも法律の
執行官たるものが、こんな無責任なだらしのない事でどうする……と自分で自分の心を睨....
「超人間X号」より 著者:海野十三
い》という三十歳の男であった。 この死刑に立ちあった者は、三人であった、一人は
執行官、もう一人はその下でじっさいの仕事、つまり死刑囚の首に綱《つな》をかけたり....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
行なったかもしれなかった。 役場を預かっている人で、典獄(刑務所の役人)と代理
執行官をかねていた人は、わたしたちを牢に入れることを好まなかった。わたしはなんと....
「髪」より 著者:織田作之助
ある。 鼻血が出たので、私は鼻の穴に紙片をつめたまま点呼を受けた。査閲の時点呼
執行官は私の顔をジロリと見ただけで通り過ぎたが、随行員の中のどうやら中尉らしい副....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
尊者は弾指三たびに及んでもはや我を死刑に処せよという合図を致しましたが、死刑
執行官吏は自分自ら尊者に手を掛けて川の中へ投げ込むに忍びず潜然と涙を流して見送人....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
ませんでしたか? 国家が戦力を失ったのに個人がまだもっている。まるで家は破産して
執行官が来て封印を張ったのに、三男坊が自分の貯金通帳を隠し持っているようなものだ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
はぐっすり眠りこんでしまった。 ねずみの裁判は夜が明けてから行なわれた。誠一が
執行官となり、おごそかに水殺の刑に処した死がいを隣のねこに進呈した。 三日目の....