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基準
「基準〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
基準の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
にして、黒雲に呑まれて消え失せてしまう。人間の本能的生活の中にも屡※もするとこの
基準のみを以て凡ての現象を理智的に眺めていはしないか。そして智的生活を一歩踏み出....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ll)はこういう計算を行ったがそのために彼はこういう仮定をした。すなわち、比較の
基準となる諸恒星は、平均の上では静止している、換言すれば、これらの星の中で太陽に....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。しかしそれは、最終戦争が行なわれ得る文明の超躍的大進歩に考え及ばず今日の文明を
基準とした常識判断に過ぎない。瞬間に敵国の中心地を潰滅する如き大威力(三七頁)は....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
して、上下両端の一番鮮かだった――つまり云い換えれば、水滴の量の最も多い部分を、
基準としての話だったのだったからね。……そこで、僕が|+-と呼ぶ詭計を再現できる....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
いとは、これまた決して言えなかった。御一新もまだ成就しない今のうちに、国民教化の
基準をしっかりと打ち建てて置きたい。それが半蔵らの願いであった。 静かなところ....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
でした。その前に私はすでに三人ばかりの出獄者を迎えましたが、獄中での生活は、一つ
基準のもとにある規則的な生活であるのにもかかわらず、みんなの話がめいめいに、その....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
は、銀行ゆきをしてくれという。毎日のいそがしさは、五時から六時までもつづく。労働
基準法など、てんで問題にされていないから、勿論残業手当など出る筈がない。 さし....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
「問い」なくして手当たり次第に読書することは、その割合いに効果乏しく、また批判の
基準というものが立ちがたい。 自ら問いを持ち、その問いが真摯にして切実なもので....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
らであろう。 この付属品なしの自分の姿は、それからのちの私の世界観を正す一つの
基準として非常に役立つことになつたのであるが、これらの事実は本稿と直接の関係を持....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
たい。お調子にのらないで、あくまでも冷静に、物ごとの真相を見究め、そこから行動の
基準をさがし出す。そういう訓練は、これまでもお互いにやって来たことだが、それをつ....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
的に処理するのが俳優の役目です。 そもそも、そういう社会人としての日常の動作の
基準、つまり、作法の型というものが現代の日本では、非常に乱れている。ほとんど共通....
「笑について」より 著者:岸田国士
、私流に笑いの種類について、ここでどう区別しているかを吟味して見ましよう。分類の
基準は雑然としておりますが、思いつくままに挙げて見ます。「微笑」即ち「微笑み」、....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
ると思う。自由な音律に任せて、小曲の形を採るのがほんとうだと思う。而も短歌の形を
基準としておいて、自由に流れる拍子を把握するのが、肝腎だと考える。将来の小曲が、....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
憲法の精神を蹂躪せんとしておるのであります。 憲法は国家活動の源泉であり、その
基準であります。また、憲法第九十九条には、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
っきり自分の意志を決定する。その目的に応じて、各隊に明確な任務を与え各隊間共同の
基準をも明らかにする。しかも戦況の千変万化に応じ、適時適切にその意図を決定して明....