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基隆
「基隆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
基隆の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
民助兄の上京を待受けた。漸《ようや》く十月の半ば過ぎまで待って、その月の十一日に
基隆《キールン》出帆の船に乗るという兄の通知が岸本のところへ届いた。
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「河明り」より 著者:岡本かの子
から懇請するような文意でもあった。 私は娘にはああは約束したが、たかだか台湾の
基隆か、せめて香港程度までであろうと予想していた。そこなら南洋行きの基点ではあり....
「人間腸詰」より 著者:夢野久作
左官とで、植木屋の六の親子も入れて十四五人ぐれえ居りましたっけが……そんな連中に
基隆で買った七十銭の地球儀を見せびらかして、日本の小さい処を講釈して聞かせたりし....
「台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
クマオウを移植して防風林とし、農作物其他への被害を防いでいる。また、宜蘭方面から
基隆方面へかけては、雨が非常に多く、
基隆のことを洒落て雨港とも称するほどである。....
「梟啼く」より 著者:杉田久女
合って、三昼夜半の後には新領土の一角へついたのである。淋しい山に取かこまれた港は
基隆名物の濛雨におおわれて淡く、陸地にこがれて来た私達の眼前に展開され、支那のジ....
「港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
ちへ向けていた。 「そうです、もう十年あまり、むこうで商売をやってるのです」 「
基隆ですか、台中ですか」 「台中です」 「そうですか、台湾は暢気で宜いのですなあ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
左為定 四条|隆資、同、隆光 左中将|定平 中御門ノ宰相宣明 園の中将|
基隆 甘露寺|左大弁藤長 一条ノ頭の中将行房 坊門の清忠 等々の殿上から....