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基音
「基音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
基音の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
近くなってしまうからだ。だから、僕等に聞えてくるのは、テラスから入る、強い一つの
基音よりほかになくなってしまうのだよ」
「すると、その扉は何が閉じたのだ?」
「....
「疑問と空想」より 著者:寺田寅彦
ての母音や子音の差別目標となるものは、主として振動数の著しく大きい倍音、あるいは
基音とはほとんど無関係ないわゆる形成音のようなものである。それで考え方によっては....
「写生紀行」より 著者:寺田寅彦
静かな穏やかな清らかな感じのするものであった。汽車のゴーゴーという単調な重々しい
基音の上に、清らかに澄みきった二つの音の流れがゆるやかな拍子で合ったり離れたり入....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
こからいわゆる音階が生まれて来る。これが旋律の成立の第一条件である。たとえばある
基音に対して長三度の音と短三度の音とを二つ別々に相当な時間を隔てて聞いたのではど....