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「堀口大学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堀口大学の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
会的認識の凡庸さが美的印象を濁らせるからだ。 私はこの間コクトーのラジオ放送を堀口大学訳によって聞いたが、日本人はその美しいキモノをなぜ洋服に見かえたかなどと....
読書法」より 著者:戸坂潤
のだ。 私はかつて以上のような主旨を、手短かに一二度書いたことがある。処が今度堀口大学氏訳の『ソヴェート紀行修正』を読んだ。その結果は、右の私の見解そのものを....
老年と人生」より 著者:萩原朔太郎
ぎた今となっても、いまだ死なずにいる自分を見ると、我ながら浅ましい思いがすると、堀口大学《ほりぐちだいがく》君がその随筆集『季節と詩心』の中で書いているが、僕も....
文学上の復古的提唱に対して」より 著者:宮本百合子
のこっており、そういう人々の間では「さび」が猶芸術価値として存在している。詩人の堀口大学氏などを眺めると、フランス近代詩人の粋の感覚を、日本の粋とそのデカダンス....
若き精神の成長を描く文学」より 著者:宮本百合子
しみた感覚の健全さをもっている婦人作家の一人であるが、「孤児マリー」(第一書房・堀口大学氏訳)では、ややいくらかマリーの性格の内面的発達のモメントとして孤児院の....
若い婦人のための書棚」より 著者:宮本百合子
った。 マリイ・クレエルの孤児院生活の描写からはじまる「孤児マリイ」の一篇は、堀口大学氏の手に入った訳であればあるほど、原文の味わいはどのように新鮮、素朴、簡....
日本の秋色」より 著者:宮本百合子
何人来るであろうか、とも考えられる。このことはジャン・コクトオが日本へ来て、詩人堀口大学氏にあちこち案内せられ、後《のち》かえって発表した日本印象記をよんで痛感....
知性の開眼」より 著者:宮本百合子
、ああいう風にも現れるという活々としたよろこばしい見本の一つである。 又、近頃堀口大学氏の手で「孤児マリイ」「光ほのか」「マリイの仕事場」と三つの小説が翻訳さ....
衣服と婦人の生活」より 著者:宮本百合子
な娘の人生を、アンデルセンは悲しい同情をもって理解した。 またこんどの大戦前に堀口大学氏の訳で出版されたマルグリット・オードウの「孤児マリー」という独特な小説....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て御免下さい。もうじきお送り出来ると思います。もう返品になってしまっているので。堀口大学からオオドゥウの『街から風車場へ』を貰い、よみ終り面白うございました。こ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ば、世界の知識人に会得され得るようなものの出ることも大切です。フランス文学にしろ堀口大学のような「専門家」は不用です。追随者は必要でありません。すべて前進させ得....
読書遍歴」より 著者:三木清
鎌倉の円覚寺の一庵に宿り、坐禅をしたこともある。一日禅坊を出て、宮島の知っている堀口大学氏が浄智寺に来ておられるというので訪ねたことがある。堀口氏に会うといつも....