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「堺筋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

堺筋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
世相」より 著者:織田作之助
に見える周防町筋を越えて半町行くと夜更けの清水《しみず》町筋に出た。右へ折れると堺筋へ出る、左へ折れると心斎橋筋だ。私はふと立停って思案したが、やはり左へ折れて....
わが町」より 著者:織田作之助
点でむかし品川の写真機店で一緒に奉公していた男に出会った。立ち話にきくと、今では堺筋に相当な写真機店を出しているということだった。 「君もあの時辛抱してりゃ良か....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
っとそれを思い出すのである。 私が小学校へ通っている時分だった。私の家のあった堺筋は、今こそ、上海位いの騒々しさとなってしまったが、その頃はまだ大阪に電車さえ....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
った。まず大阪の町は暗いのが特長だといっていいかも知れない。ずっと以前は梅田から堺筋を経て恵比須町にいたる間において、ただ日本橋のあたりが夜の灯に輝いたに過ぎな....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
きだすのを待っていると、浜子はやがてまた歩きだしたので、いそいそとその傍について堺筋の電車道を越えたとたん、もう道頓堀の明るさはあっという間に私の躯をさらって、....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
でもいい店で働きたいものだと、私の欲も大きくなった。口入屋を通じてまず行ったのは堺筋の砂糖屋、次が心斎橋の洋服屋だったが、どれも三日と続かずじまい。砂糖屋はあま....