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塗りたくる
「塗りたくる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
塗りたくるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
、二年や三年では芽は出ない」
堀はそれだけのことを、何かねちねちとこちらの胸に
塗りたくるようにして云った。それが云いたいばっかりに彼は馬を饗応《きょうおう》し....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
さんは、算盤をパチリパチリ言わせている。そのそばで私は自分の机にむかって、絵具を
塗りたくるんです。暖かい落着いた気分で、どこかでコオロギも鳴いている。しかし、こ....
「ダルマ船日記」より 著者:山之口貘
、夜業している職工達があった。彼等は熔鉱炉の火にほてった真赤な半身を、夜の暗さに
塗りたくるように働いていた。その近くを右へ曲ると、熔鉱炉のほとぼりで酔いが再び燃....