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「塗骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

塗骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
井荷風は『江戸芸術論』のうちで次のような観察をしている。「家は腰高《こしだか》の塗骨障子《ぬりぼねしょうじ》を境にして居間と台所との二間のみなれど竹の濡縁《ぬれ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
すっと抜けて真直に入ったが、 「もう快くって?」 と胸を斜めに、帯にさし込んだ塗骨の扇子も共に、差覗くようにした。 「お嬢さん……」とまだ※としている。 「し....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
襴のさげ帯して、紫の袖長く、衣紋に優しく引合わせたまえる、手かさねの両の袖口に、塗骨の扇つつましく持添えて、床板の朽目の青芒に、裳の紅うすく燃えつつ、すらすらと....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
あった。 丘の周囲を、振袖の一行――稚児髷に、友染の袖、緋の襷して、鉄扇|擬の塗骨の扇子を提げて義経袴を穿いた十四五の娘と、またおなじ年紀ごろ……一つ二つは下....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
》に家の内外《ないがい》と間取《まど》りのさまを示したり。家は腰高《こしだか》の塗骨《ぬりぼね》障子を境にして居間《いま》と台所との二間《ふたま》のみなれど竹の....