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「塩浜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

塩浜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山椒大夫」より 著者:森鴎外
しばらく黙って歩いた。 向うから空桶《からおけ》を担《かつ》いで来る女がある。塩浜から帰る潮汲《しおく》み女である。 それに女中が声をかけた。「もしもし。こ....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
多いことである。「月細く小雨にぬるる石地蔵」「酒しぼるしずくながらに月暮れて」「塩浜にふりつづきたる宵《よい》の月」「月暮れて雨の降りやむ星明かり」以上いずれも....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ろと味方が原だという。彼女は早抹《あさまだき》、父親をはげまして自ら小船を漕いで塩浜へとゆく。十二の彼女の海水《しお》の撒《ま》きぶりには及ぶものがなかったほど....
置土産」より 著者:国木田独歩
の鳥居の前からが片側町、三角餅の茶店はこの外れにあるなり。前は青田、青田が尽きて塩浜、堤高くして海面こそ見えね、間近き沖には大島小島の趣も備わりて、まず眺望には....