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「墓表〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

墓表の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
節、初め静斎と号した。通称は五一である。※斎の門下で善書を以て聞えた。海保漁村の墓表に文久二年十月十八日に、六十七歳で歿したとしてあるから、抽斎の生れた文化二年....
細木香以」より 著者:森鴎外
掛けて並び立っている墓石を一つ一つ見て歩いた。日はもう傾きかかって来るに、尋ぬる墓表は見附からなかった。 忽ち穉子の笑う声がしたので、わたくしは振り向いて見た....
根岸庵を訪う記」より 著者:寺田寅彦
な杉が十本くらいある下に石の観音がころがっている。何々|大姉と刻してある。真逆に墓表とは見えずまた墓地でもないのを見るとなんでもこれは其処で情夫に殺された女か何....
遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
いる不幸《ふしあわせ》な子だ。 四十九歳で死んだ岩野泡鳴も、十九年間、わびしく墓表《ぼひょう》ばかりで、それも朽ち倒れかけた時、やはり荒木郁子さんの骨折りで、....
大塚楠緒子」より 著者:長谷川時雨
の音《おと》づれ と竹柏園主佐佐木博士のもとへ葉書をよせられたりなされました。墓表《ぼひょう》を書かれた人は、楠緒さんの御婚礼のときに、結納書をかかれた人と同....
」より 著者:正岡子規
らうろたえた事であろう。可哀想だが取り返しもつかないサ。正三位勲二等などと大きな墓表を建てたッて土の下三尺下りゃ何のききめもあるものでない。地獄では我々が古参だ....