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「増給〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

増給の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
す。何ぞ下痢を停めんとて氷を喫《くら》うに異ならん。かく神社を乱合し、神職を増置増給して神道を張り国民を感化せんとの言なれど、神職多くはその人にあらず。おおむね....
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
校長さんが、ようまあ考えてみとこうとお云いたげな。それでお母さんも安心して、今に増給のご沙汰《さた》があろぞ、今月か来月かと首を長くして待っておいでたところへ、....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
夫、舵手《だしゅ》、大工ら下級船員全体に対して、月支給額の二割を左の方法によって増給すること。 方法、下級(下級とは何だ!)船員全体の月収高の総計の二割を、下....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
うか? そうして、惨忍な掠奪の分け前として、グラニッチ老人がくれる一時間四|仙の増給を受け取ってもいいものであろうか。この問題は、アメリカの農夫が作る小麦までが....
十二支考」より 著者:南方熊楠
き、田を給し人を附けて養う、後|久留米秀包《くるめひでかね》、その辺を領し食田を増給せしに、文禄中五百歳で死す、郡民千余人葬いの行粧して、野に出で弔いし(『南海....
社会時評」より 著者:戸坂潤
実は四割五分どころではなく、僅に四分乃至一割九分の減給でしかなく、場合によっては増給にさえなるから、良いではないか、グズグズ云うと退職手当を踏み倒すだけでなく、....
階級闘争の彼方へ」より 著者:与謝野晶子
働者の同盟罷工の如きものが階級闘争の本意であるとは考えません。賃銀の三割や五割の増給を主とする要求は、たとい十割二十割の増給の要求であるにもせよ、それは労働者が....
迷信解」より 著者:井上円了
ち、「ある家の主人が、夢に足に毛の生じたるを見て、売卜者に占わしめたれば、『必ず増給の沙汰あるべし』といい、その家僕も足に毛の生じたる夢を見て占わしめたるに、『....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
少かった。妻子を抱えているものは勿論だが、独身者すらも糊口がし兼ねて社長の沼南に増給を哀願すると、「僕だって社からは十五円しか貰わないよ」というのが定った挨拶で....