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墜つ
「墜つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
墜つの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
の椿事は、翌朝の新聞紙に『大演習の犠牲。青軍の戦闘機二機、空中衝突して太平洋上に
墜つ。乗組の竹花、熊内両中尉の死体も機影も共に発見せられず。原因は密雲のためか…....
「蠅男」より 著者:海野十三
「へえ、こっちも意地だす。こんど蠅男にやられてしもたら、それこそ警察の威信地に
墜つだす。完全包囲をやらんことには、良かれ悪しかれ、どっちゃにしても寝覚がわるお....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
あげている。なお戦果拡大中」とあって、大いに都民の士気があがった。 錐もみて
墜つる敵機や暮の空 錐もみの敵機に沸くや暮の町 敵一機錐もみに入る空の寒....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
国西北に蛇磧あり、南北蛇原五百余里、中間あまねき地に、毒気烟のごとくして飛鳥地に
墜つ、蛇因って呑み食う〉、これは地より毒烟上りて、鳥を毒殺するその屍を蛇が食うの....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
初めて没骨法を用いたというので知られている徐崇嗣は、豊熟した果実の枝を離れて地に
墜つる状を描いて、その情趣を髣髴せしめたということだが、私は果実の大地に墜ちる音....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しか》り、師は顕密の博士なりと。又曰く、公|若《も》し我が門に入らざれば秘教地に
墜つ可しと。その英賢の為に旌《あらは》さるること此《かく》の如く、元慶八年勅して....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
にとって 巨大な雲は真紅に灼けただれ その雲の裂け目より 屍体はパラパラと転がり
墜つ 轟然と憫然と宇宙は沈黙す されど後より後より迫まくってくる ヤーフどもの哄....
「ウスナの家」より 著者:マクラウドフィオナ
りまばゆき美《うつくしさ》のやさしき顔《おも》よ、 さまよえる星がみそらより舞い
墜つるところに、 そこに、ただそこに、きみがためにはしろき平和《しずけさ》あらむ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
すね。イカルスですね。
まあ、おいたわしい事。
(美少年ありて、両親の脚の下に
墜つ。この屍はその人の姿かと疑はる。されどその形骸は直ちに消え失せ、毫光は彗星の....
「三国志」より 著者:吉川英治
狂風ですが、夜に入って、常には見ない※星が、西の野に落ちました。按ずるに将星地に
墜つの象、まさに、天人が何事かを訓えているものです」 「不吉を申すな」 「いや、....