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「士女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

士女の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
観画談」より 著者:幸田露伴
れた谷もあって、それからずっと岸の方は平らに開けて、酒楼の綺麗なのも幾戸かあり、士女老幼、騎馬の人、閑歩の人、生計にいそしんでいる負販の人、種※小さな笠を冠って....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
上手ですねえ」とお世辞でも云われると、彼は頗る得意である。労働最中に美装した都人士女の訪問でも受けると、彼はます/\得意である。 稀に来る都人士には、彼の甲斐....
十二支考」より 著者:南方熊楠
迦葉仏《かしょうぶつ》入滅せるを諸人火葬し、舎利《しゃり》を収め塔を立てた時、居士女《こじのじょ》極めて渇仰して明鏡を塔の相輪中に繋《つな》ぎ、願わくはこの功徳....
映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
る信徒を、映画館から映画館、歌舞伎から百貨店と、享楽のみをあさり歩く現代文明国の士女と対照してみるのもおもしろいことである。人生とは何かなどという問題は、世界を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
歴史風俗画ニ於テハ艶逸比スベキモノナク、明代工筆ノ第一人者トイフベシ。伝フル所、士女雅宴、楼閣清集等ヲ画ケルモノ多シ……」 駒井がそれを読んでいると、白雲は....
犬神娘」より 著者:国枝史郎
。野村望東尼様や平野国臣様が、この夜斗丈庵へ参りましたのは、お二人ながら勤王の志士女丈夫なので、同じ勤王家のご上人様を訪ね、国事を論じようためだったそうです。こ....
旧藩情」より 著者:福沢諭吉
《い》むものあれば、下士は却《かえっ》てこれを懇望《こんぼう》せざるのみならず、士女の別《べつ》なく、上等の家に育《いく》せられたる者は実用に適せず、これと婚姻....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
明国の中人以上、紳士貴女をしてこれを聴かしめ、またその訳文を読ましめたらば、かの士女は果たして如何《いかん》の評を下すべきや。一切の事情をば問わずして、ただ喫驚....
上野」より 著者:永井荷風
靄崖ヲ擁シ、観音ノ台ハ正ニ雲外ニ懸ル。彩霞波ヲ掩ヒ不忍ノ湖ハ頓ニ水色ヲ変ズ。都人士女堵ヲ傾ケ袂ヲ連ネ黄塵一簇雲集群遊ス。車馬旁午シ綺羅絡繹タリ。数騎銜ヲ駢ベ鞍上....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
った。貴人の食膳にはインド料理、ペルシア料理、ローマ料理の類までも珍重せられる。士女はみな競うて西方の(恐らく準ギリシア風の)衣服をつけた。天宝の初め、すなわち....
西航日録」より 著者:井上円了
の富強をきたすというも、あえて過言にあらざるべし。よって余は、 喚鐘声裏往来忙、士女如花満会堂、日曜朝昏修養力、能教国富又兵強。 (鐘の音のひびくなかで人の往来....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
現実上にあるのでありますから、法華経が理を説くかたわら、維摩、勝鬘の二経が在俗の士女によって説かしめられてあるのは大いに意味があるのであります。 太子さまは経....