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声声
「声声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
声声の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
て見えた。卜伝は切っ先へ眼を付けた。と、気合いが充ちたのか、 「カーッ」 と一
声声を掛けた。 声は二町も響いたろう。木精を返すばかりであった。 「もうよかろ....
「旅愁」より 著者:横光利一
くこう云って迫り、叱り、忠告し、果ては嘲笑さえしたものであったが、今も矢代はその
声声が聞えて来て、広場の樹樹もみなにたにたとした嘲笑の顔にも見えて来る。しかし、....
「夜の靴」より 著者:横光利一
は柔順に壁土を足でこね、ひたひたと鳴るその足音の冷やかさに驟雨が襲って来る。虫の
声声が昂まる。 参右衛門の広い家には誰も人がいない。薪のくすぶっている炉の傍に....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
へ飛びかかる。 掛け声も掛けずただ一閃、刀を横に払ったかと思うと「ギャッ」と一
声声を揚げたまま、源氏太郎は胴を割られ二つになって地に落ちた。 「切ったわ切った....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
もたちまちに雲にとざされて、汽車は雨のなかを英国の都に入ったのであった。) 汽笛
声声破。 (汽笛の音があかつきのもやを破ってひびき、水は広びろとして山は遠く、望....