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声援
「声援〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
声援の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
またある者は、やはり囃《はや》し立てながらも、以前よりは遥《はるか》に同情のある
声援の言葉を与えたりした。そう云う好意のある連中の中には、あの精巧な勾玉や釧の美....
「聖書」より 著者:生田春月
ら、本当の詩を書かなくちゃいけない」と云ってまたそれを下に置いた。僕はこの先輩の
声援にすっかりいい気持になって、その聖書をまた手に取ってしきりに引っくり返しなが....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
五千人の観衆の前に、くりひろげられていく。アカグマ国人は、舞台のうえへ、しきりと
声援と喝采とを送って、 「イネ人を、みなごろしにしろ」 「アカグマ国、万々歳!」....
「怪塔王」より 著者:海野十三
!」 小浜兵曹長は、もうたまらなくなって、伝声管を通じて、操縦士の青江三空曹に
声援です。 青江三空曹は、それにはこたえなかった。操縦桿をにぎる彼は、そのとき....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
、 「よーし。心配するな。オレが引受けた」 「ときに、ここは何区だね」 なぞと
声援がとんだほどである。 三高のトラックは花見の中を遠慮深く通りすぎて止った。....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
ロ野球のプレーヤーにもあったのである。そして、いかにも面白くもなさそうに、観衆の
声援に対して、アベコベに、自分はお前さんたちのオモチャじゃないんだ、というような....
「競漕」より 著者:久米正雄
流には要処要処に農科の応援船が一二艘ずついた。文科の選手らはその敵方の船から起る
声援を寂しい心持で聞いた。一体に応援の騒ぎの中には寂びしい空虚があった。自分たち....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
てに於て、敵の方が場を履み、研究も積んでいた。 女学部の生徒たちも見物に来て、
声援していた。 私たちは試合に敗れ、誇りを傷けられて、行く道に引き換え意気沮喪....
「九段」より 著者:坂口安吾
劇場の舞台真上の鉄骨の上へ登りました。役者が芝居している頭の上からウマイゾ/\と
声援したです。若年のみぎりスポーツできたえたせいか、どんなに酔っても足がふらつく....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
つれだち、かの大根女優が主役をつとめている国際劇場へ、大いに彼女の美徳をたたえ、
声援を送りに、一升ビンをぶらさげ、デブチャンの自転車に相乗りしてでかけたのである....
「競馬」より 著者:犬田卯
ムラとテルミドールとのせり合いになった。 ――タカムラ! ――テルミドール!
声援は嵐のようだった。タカムラはテルミドールを抜いた。と思ううちに半馬身ほど抜か....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
本式夜会服を一着して押し出したものだ。そうして我等の同行者二十一人は、僕達二人を
声援する可く部屋の一方の側に勢揃いをしたという訳だ。つまり頑張ったということにな....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
は益々|殖えるばかりである。何処も同じ彌次馬が四方から集って来て、警官や忠一等に
声援を与えた。其中に長い梯子を持出して来る者もあった。塚田巡査は靴を脱いで屋根に....
「変身」より 著者:カフカフランツ
」 その言葉は、グレゴールにとっては大いに元気づけになった。だが、みんなが彼に
声援してくれたっていいはずなのだ。父親も母親もそうだ。「グレゴール、しっかり。頑....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
どうもなりませんで。二等船客総代という格で伺った訳なんですが、是非どうかひとつ御
声援を。ええ。」 「うむおもしろか、やろ。」とY。 「これでいいんですか、この支....