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売主
「売主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
売主の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
りにして、店の前に出してあるのもある。つまり値段を看板にしたわけである。「薄利多
売主義」とか「負けぬ代りに安い」という看板は、こんなのに比べるととても廻りクドく....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
は詐に築かれた蜃気楼と云ってもよい。此辺の田舎でも、些とまとまった買物を頼めば、
売主は頼まれた人に、受取は幾何金と書きましょうか、ときく。コムミッションの天引は....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
|者《は》、双方之家財を可レ被レ下、若《もし》又於二路次一就二見付一者、たばこ並
売主を其在所に押置可二言上一、則付たる馬荷物以下、改出すものに可レ被レ下事。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
屋敷は、さがし求めた日には、なかなか出物があるわけのものではございませぬ、万一、
売主がございましても、買切れる主がございません、買いたいと申しましても、二度と売....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
ど、私は実際のところ、真剣に結婚を考えてはいなかったのです。だから、買主が大佐、
売主が私。売物は
売主と同一のもの、但し、新品同様、履行は、昭和二十九年。さらい年....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
意した。 北村にも漸く理解された。その家は松本の所有だったものに違いない。家の
売主を尋ねてみると、果して松本順造だった。 「松本さんなら、私の親戚に当りますよ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
、午前午後の二回しか配達はやらない。このため浮いた金額は勉強の方へまわす。薄利多
売主義のためにまわす。この二回以外にたって配達してくれという場合や遠方の配達に対....
「兜」より 著者:岡本綺堂
いう風体で、左の眼の下に小さい痣があったそうです。」 それだけのことでは、その
売主についてもなんの手がかりを見いだすことも出来なかった。まあいい。そのうちには....
「脚」より 著者:吉川英治
ょう、例の道楽者の社中である船宿の薪梅で、取引をしようというのだった。その士格の
売主は、小普請目見得格で小牧甚三郎という御家人、一人娘があるから、聟の形式をもっ....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
り候牛馬引捨の場所比木村勿論朝比奈村上十五日件 天保七申十二月 日 成行村
売主 儀十郎印 請人 弥右衛門印 同 政五郎印 大久保村買主 儀....