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売価
「売価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
売価の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
りになるのではなかったんですか。でも、K・Sさんは、日本へ一枚でも残す方がいいと
売価をおつけでしたが」 かの女は冷水のあとにまた温かい湯をうちかけられたような....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
もあらわれた。資本家同志で「共同購入」や「共同販売」の組合を作って、原料価格と販
売価格の「統制」をする。そうすれば、彼等は一方では労働者を犠牲にして剰余価値をグ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
製は即ち劣等品との世間の誤解が未だ去らぬため、銘を打てばあるいは劣等品と思われて
売価が低落し、もしまた優等品と認められても、これは偽銘を打って売出すのではないか....
「新年号の『文学評論』その他」より 著者:宮本百合子
のではあるまいかと感じられた。たとえば、『進歩』は『知識』などにくらべれば頁数も
売価も違うのであるからそれに準じた内容の扱い方をもう一工夫あってよいのではあるま....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
かなくては都合が悪い。農村の子女が安売されると云っても、無論この婦人達は女子供の
売価が安いことに同情しているのではない。女を売買するということが、不道徳で、この....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
準備中です。牛をつかって黒い雨合羽に笠をかぶって一生懸命雨の中を働いて居ります。
売価では、新しく元の面積はとても手に入らぬそうです。 奥の間の次に(六畳)月三....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
に、貴店で五十銭取るとは怪しからぬ』 調べて見ると仕入原価が四十二銭、五十銭の
売価は不当ではないのだが、他に同じ製品を四十銭で売る店があるとは不思議なことであ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
の分量が、小麦粉、砂糖、バター、玉子などの原料と全く同量に出来上がっており、この
売価は原料代のちょうど二倍になるという利益報告であった。ところが事実そんなはずは....
「発明小僧」より 著者:海野十三
しく、健康なるものには一層健康さを加えしめ、和合の実をあげるによろし。 (本器の
売価は一個金十五円也とし、その半分は国家へ税金として納付させる。詰め換え用家ダニ....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
き生産的用役または原料を需要する。そしてこれらの生産者である企業者は、生産物の販
売価格が生産的用役から成る生産費に超過する場合には生産を拡張し、反対に生産的用役....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
は六角形塗り箔で、六方へ瓔珞を下げて、押し出しはなかなか立派であった。それでその
売価はというと、これが不思議な位のことで、観音は大きさが一尺で、材は白檀、充分に....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ありました。私はこれには感心しましたので、波夷羅神将の出来上がった時、百五十円の
売価を附けることが不当とは少しも思いませんでした。当時一個の木彫りで百五十円とい....
「西航日録」より 著者:井上円了
リカ人なりという。市中地価の高きこと、また仰天のほかなし。その中央にては、一坪の
売価五千ドルにして、一寸四方の地、わが三円に当たるという。故をもって、市中高層の....