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売掛
「売掛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
売掛の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ラス人ヨリ牛馬ニ物ノ返弁ヲ求ムルノ理ナシ故ニ従来同上ノ娼妓芸妓ヘ借ス所ノ金銀並ニ
売掛滞金等ハ一切債ルヘカラサル事。 但シ本月二日以来ノ分ハ此限ニアラス。 一、....
「暴風雨に終わった一日」より 著者:松本泰
ていった親戚がようやく取り戻してきた――武太郎は勝浦町の取引先へ蜜柑《みかん》の
売掛け代金を取りに行くとか言っていた―― というような言葉が、途切れ途切れに伊....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、それは女ではあるけれども、さっぱり面を見せないのが変だといえば変であります。
売掛けもどうかと思って、その月の半端《はんぱ》の分を纏《まと》めて書付にして出す....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
に襲われた。それは、開店以来店に坐っていた番頭の肥田が、恭一が熊本にたつ間際に、
売掛代金や何かをさらって、急に姿を消してしまったことである。 肥田は、俊亮が村....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
この身ばかりか女房子は乾干しだわ。しかもおれどものは体を張ってのご奉公だぞ。酒の
売掛けが取れなくても命に別条はあるまいが、こっちは、まかりまちがえば命が飛ぶんだ....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
だ。勤めは重く、扶持は軽し、ってえ奴ですな」 「そこへ持ってきて、奉公先の伜が、
売掛け金を持ち逃げしたり、女房は、床につくし、餓鬼ゃ餓鬼で、おとといの夕方、軽尻....