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「変ちき〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

変ちきの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
この気候の逆戻りをするところはまるでハーキュリスの牛ですよ」と図に乗っていよいよ変ちきりんな事を言うと、果せるかな細君は分らない。しかし最前の倒行して逆施すで少....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ものだ。――さ、御台所、お酌だ」 「お浪はんもかあいそうやな」 「お前もよっぽど変ちきな女だ。お豊がかあいそうだからお浪さんを退いてもらおうというかと思えば、も....
空気男」より 著者:海野十三
うに両方が交ざってしまう虞れがある。もし交ざってしまえば、二十四時間後にはどんな変ちきりんな身体になるか分ったものではない。一つの身体に頭が二つ生え、手が三本に....
竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
も》れず、洋装で椅子《いす》にかけ卓《テーブル》にむかって義太夫を語った。そんな変ちきな容《かたち》も流行といえば滑稽《こっけい》には見えず、かえって時流に投じ....
月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
思って見れば首を振ったりピョコピョコ跳ねるのはただに少年ばかりじゃない。両博士も変ちきりんな身振をやって歩いている。一番にこれを見付けた助手は、あんまり可笑しい....
世間師」より 著者:小栗風葉
を考えてみると、何だかこう、ぼんやり前の世の事でも考えるようで、はかねえような、変ちきれんな心持になりやがってね――意気地あねえ。」と寂しげに笑った。 銭占屋....
それから」より 著者:夏目漱石
》だけじゃ分らない世の中になりましたからね。何処《どこ》の紳士かと思うと、どうも変ちきりんな家《うち》へ這入《はいっ》てますからね」と門野はすぐあとを付けた。 ....