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変乱
「変乱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
変乱の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「琴のそら音」より 著者:夏目漱石
まり髭《ひげ》が生《は》えているから病人らしいのよ。あら頭にはねが上っててよ。大
変乱暴に御歩行《おある》きなすったのね」 「日和下駄《ひよりげた》ですもの、よほ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
以後の政論に関し一言し置くべきことあり。何ぞや他にあらず、政事に係る新思想はこの
変乱によりてほとんど全国に延蔓せしことこれなり。当時に至るまで政論を唱えたるもの....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
は、本家を継ぎ、次子は亡くなったが、父の弟も健在である。 丁度、それが、維新の
変乱の時で、この程度の家は、傾く一方で、私の父惣八は、とうとう天保銭を三枚もった....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
会哲学の講義を聴き、一念読書界の人とはなりぬ。かかりしほどに、一日《あるひ》朝鮮
変乱に引き続きて、日清の談判開始せられたりとの報、端《はし》なくも妾の書窓《しょ....
「暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
体を検べた。彼のがっかりした躯幹は、室にさし渡しになって横たわっていた。着衣は大
変乱れていたが、それはあるいは彼が眠ってるところから、飛び起きたのだろうと思われ....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
政治の主義に推《お》し及ぼして、ただに中央政府中の不和のみならず、あるいは全国の
変乱にいたるも計るべからざりしに、徳川政府の始終、かつてその弊害を見ざりしは、ひ....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
から考えて見ればもちろん当然であった。 大化の新政及び維新の改革をさえ、大なる
変乱を惹起することなしに、断行し得た日本民族であるから、この政治上社会上の改革に....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
日本の洋学のためにはオランダの出島と同様、世の中に如何《いか》なる騒動があっても
変乱があってもいまだ曾《かつ》て洋学の命脈を断やしたことはないぞよ、この塾のあら....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
る。 すなわち政職は、自分の手で官兵衛を刺殺することは甚だまずくもあり、四囲の
変乱も予想されるので、その書中に、 ――当家の家老官兵衛を、そちらへ使者としてさ....