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変事
「変事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
変事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
歳になる自分の息子と夫の妹と三人で、黒い着物を着た第二の彼女自身を見た時に、何も
変事の起らなかった事を記録しています。これはまた、そう云う現象が、第三者の眼にも....
「或る女」より 著者:有島武郎
はざあざあと降りしきる雨の中に、荒海の潮騒《しおざい》のような物すごい響きが何か
変事でもわいて起こりそうに聞こえていた。葉子は車を出ると風に吹き飛ばされそうにな....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
だまま、兄の急死事件も抛棄せられました。独逸に居た私は、嫂からの急電により、この
変事を知りましたが、即刻帰朝の決心をし、その旨を嫂に向けて返電いたしました。しか....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ーンといって硝子の破れるような凄じい音がして、これにはクラブ館の誰もがハッキリと
変事に気がついたのだった。 いつもは男子絶対|禁制の婦人浴場だったけれど、誰彼....
「地球盗難」より 著者:海野十三
いていた筈であるのに、なぜ救いに出て来ようとはしなかったのであるか? 森の中の
変事は、この矢追村に休暇を送っていた大隅理学士の耳にも伝わった。 彼はその夏の....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
ちつくのを待って立ち上ると、こんどは駆け足でもって、山塞へとびこんだ。そしてこの
変事を知らせたのである。もちろん、棒の先に吊り下げられて、ぶらんぶらんしていた人....
「雪魔」より 著者:海野十三
崩のこと、一造の行方不明のこと、五助の手首についていた血のこと――二人が知らせた
変事は、すぐ村中にひろがった。すぐさま救援隊がつくられ、一同は青髪山の現場へかけ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
んいち》におりません!」 「ええッ!」私は、わが耳を疑った。それが本当なら、一大
変事《いちだいへんじ》勃発《ぼっぱつ》である! 絶望のクロクロ島――名状し....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
」 「わが艇員は、貴様のような無法者をそのままにしておかないだろう。無電監視所が
変事をききつけて、いまに救援隊がかけつけて来る」 「うふふふ。何をほざく。貴様の....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
もごった返す。大袈裟な事を言うんじゃない。伊勢から私たちに逢いに来たのだ。按摩の
変事と遺書とで、その日の内に国中へ知れ渡った。別にその事について文句は申さぬ。芸....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
阿Qの負担とす。 三、阿Qは今後決して趙家の閾を越えぬ事。 四、呉媽に今後意外の
変事があった時には、阿Qの責任とす。 五、阿Qは手間賃と袷を要求することを得ず。....
「暗号数字」より 著者:海野十三
えるより外ないと気がついたのである。 どうやら東京には、彼の想像を超越した一大
変事が待ちかまえているようである。一体それは何であろうか。 帆村の羽田空港に下....
「キド効果」より 著者:海野十三
けたように取り澄まし、そっぽを向いて知らぬ顔をしていた。 「いま隧道の中で、何か
変事があったと後部車掌が報せてきたのに、これじゃ駈けつけることが出来ないじゃない....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
つまびらかにその情況を探知し、かつその途次、逐一審査すれば、全く出発の即日帰路の
変事にして、近傍途次にて現に父と面語せしものありと。よって、はじめてその事実を知....
「迷信解」より 著者:井上円了
れより、真怪の一端を述べて結論といたそうと思う。 世に遠方数百里隔たりたる所の
変事が、自然の感通によりて知ることができる。その一例は夢の感通である。古来、親戚....