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変災
「変災〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
変災の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
郎氏は、後藤新平氏のあとを受け継いで東京市長の椅子に座ると間もなく、彼《か》の大
変災に出会った。高知の富豪の子で、人格者で、大男で、文芸趣味に造詣《ぞうけい》が....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
なそれを信じた。大地震、大風雨、大コロリ、黒船騒ぎ、大老|邀撃、それからそれへと
変災椿事が打ちつづいて、人の心が落ち着かないところへ、又もやこの恐ろしい御託宣を....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
養子《まつごようし》に依って家督を継ぐことを許さぬ法律があるときは、急病、負傷、
変災などのために戸主が突然に死亡して、一家断絶する場合が多くあるのは勿論である。....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
「気が早かないよ。すこし遅い位いなんだ。尤も相談は前々からやってある。『東京非常
変災要務規定』などいうものが、もう三年も前に、東京警備司令部、東京憲兵隊、東京市....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
違った、むだのついえの多い生活をしていた点がどれだけあったかわかりません。この大
変災を機会として、すべての人が根本に態度をあらためなおし、勤勉質実に合理的な生活....
「変災序記」より 著者:田中貢太郎
変災序記 田中貢太郎 大正十二年九月一日の朝は、数日来の驟雨模様の空が暴風雨の....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
相模、駿河、伊豆、三河、遠江に大きな地震やそれに伴う海嘯があって、次に来る安政大
変災の前駆をなしている。 有名な安政の地震は、元年十一月四日と二年十一月二日の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
跡まで残っており、ノアの大洪水のおりの貝殻からマラーのぼろに至るまで、あらゆる大
変災の遺物が見いだされるのである。
第三編 泥土《でいど》にして霊
一 ....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
さに立返っていた。滝口坑はこの夏までに十万|噸の出炭をしなければならない。僅かの
変災のために、全盤の機能が遅滞することは一分間といえども許されなかった。闇の中か....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
下つて安政大地震《あんせいおおじしん》の事を記載せし『安政見聞録』を見るにこの
変災を報道記述するに煎薬《せんやく》「妙《みょう》ふりだし」をもぢり、または団十....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
る。もちろんこの間に、私達は数名の同窓を失った。或るものは病没し、或るものは炭坑
変災の犠牲となった。また或るものは満洲の奥地へ資源調査に乗り込んでゆき、飛行機が....