変調[語句情報] »
変調
「変調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
変調の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
す、わたし、車でそろそろ行きますから」
古藤は、女というものはこれほどの健康の
変調をよくもこうまで我慢をするものだというような顔をして、もちろん自分が行ってみ....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
。あの震災の日老博士から聞いた話が、非常に私を刺戟しました。多分、老博士の頭脳が
変調を来たしているのだとは思いましたが、それにしても、万一老博士のいうことが本当....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
、発明者たる祐吉自身にさえ今でもちょいちょいは彼の苦心の末になった超短波長廻折式
変調受信機の驚くべき能力が、あるいは夢の中での話ではなかったかという懐疑におちい....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
直進する。 それから暫くして、アンダーソン教授の手によって、いよいよ生理電波で
変調された超音波が城塞へ向けて発射された。これは、 ――尋ねたいことがある。 ....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
其の年はどうしたものか、厳しい炎暑がいつまでも弛まなかった。「十一年目の気象の大
変調ぶり」と中央気象台は、新聞紙へ弁解の記事を寄せたほどだった。復興新市街をもっ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
目は家族は起こさず、自分だけで一応灯管を見て廻った。 きょうは起きたが、身体が
変調だ。敵はいわゆる神経戦と疲労戦とでやってくるものだろうが、たしかにそれは一応....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
い構内で、そんな急速な出発をするなんて無茶な運転法則はないんだから、この73号の
変調は、先ずこの事件の有力な謎のひとつと見て差支ないね」 そこで、歩きながら私....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
苦しそうだ。父は中年で一たん治まった喘息が、またこの頃きざして来た。昨今の気候の
変調が今夜は特別苦しそうだ。明日の遠泳会にも出られそうでない……。だが小初にはそ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
衣裳だけのへんてこなものが、左右へあいさつをした。まったく珍妙な光景だった。
変調|眼鏡 宴会はそれから軽快な奏楽とともにはじまって、でてくる飲みものや食べ....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
ゆがみを生ずる原因があると考える。これはめずらしくないことだ。拙劣《せつれつ》な
変調装置を使うとか、マイクロホンがよくないとか、増幅装置《ぞうふくそうち》がうま....
「恐竜島」より 著者:海野十三
いき》をつき、胸をおさえた。昨日来、伯爵はおどろき又おどろきで、心臓の工合が少々
変調をきたしている。 「あの崖をのぼって、恐竜がさっき首を出したところがどんな場....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
うつりして決めかねる。さてこそ出るは溜息ばかりで、卿の心臓はごとごとと鳴って刻々
変調を来たす。 「困ったなあ。この中で一体どれが世界一であろうか」 それは分り....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
行がいつも一定の条件のもとに突発したということだった。それは彼女の生理的な周期的
変調が犯行を刺戟するのであった。杜はそれを彼女の口から聞いて、過去に於けるいろい....
「「別居」について」より 著者:伊藤野枝
た。それがとうとう惰性を持つようになりました。何かのキッカケを待たなくては、この
変調を整えることが出来ないようになりました。そうして私はとうとうそれを握りました....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
している。何という人の気を焦らさす山だ。慧鶴自身、これも、気力の弱ったわが心身の
変調かと思い、何度その苦痛感を払い除けようと努めたか知れないけれど、その効はなか....