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変面
「変面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
変面の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出の記」より 著者:小泉節子
の時にふと恐ろしくなりました。私の話がすみますと、始めてほっと息をつきまして、大
変面白いと申します。『アラッ、血が』あれを何度も何度もくりかえさせました。どんな....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
、すくなくとも十五六個の吸殻がある筈と思うのだが、一個も見当らないのだ。これは大
変面白いことだ」 私には何のことだか見当がつかなかった。 「煙草について、まだ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
「ああ園が泣いている」源之丞はじっと耳を澄ました。 「造顔手術が終えたそうな。
変面異相、穢くなったろう。……よいではないか、穢くなっても。浮世には二つよい事は....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
画をする乱暴な風習も随分増加して来た。これはかなり困った風習だと思う。一寸見は大
変面白そうなものでも少し眺めていると、ガタガタに下落して見える絵は主にこの種類の....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
尠ない様です。日本製の風景画などに、よく三十号位いもあるのがありますが、それは大
変面白くないもので、怠屈な下等な感じのするものであります。何んといってもガラス絵....
「風波」より 著者:井上紅梅
を悟ることは出来なかったが、何しろ学問のある七爺がこんな風にいうのだから事情が大
変面倒で取返しのつかぬものと察し、まるで死刑の宣告を受けたように、耳朶の中がガア....
「善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
に粗末ながら面をお目にかけやしょう」 パッと包んだ手拭を捕るとヌッと露出された
変面異相、少し詳しく説明すれば、まずその眼は釣り上ってちょうど狐の眼のようであり....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
を見て、「あなたがもしも小説家ならよい小説が出来ますな」 「神秘でそして幽幻で大
変面白い材料です。空想画として面白い。燐光を放って走って行く、獣のような人間を、....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
二つの人影が、植え込みをくぐって現われて来た。
一人は美しい娘であって、一人は
変面の小男であった。
「ああ参ったか、ご苦労ご苦労、用というのはほかでもない、今....
「回想録」より 著者:高村光太郎
ああいうものはあれだけぽっつり在るのだけれど、いろいろな方面から考えてあの像は大
変面白い。私はこの像製作の少し前頃から丸刀を使い始めたのではないかと思う。丸鑿は....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
すつもりで、切り倒したその場でやった仕事だが、これがかえって仕事の邪魔になって大
変面倒だったのです。というのは二つ割りにしたために木の形が蒲鉾型になったから、崖....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
『ホトトギス』へあらわれるのだが惜しい事です。 いそがしくて困ります。昨夜は大
変面白かった。毎木曜にああ猛烈な論戦があると愉快ですな。 ○ 明治三....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
本の偽作と言われたが同一の物が漢語胡語に訳せられて、それが発掘されたというのは大
変面白いことだと思います。 七 それから三階教という仏教の一....
「雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
んでいたが、それも面白くないので、十二時|比になって自宅へ帰ったさ、 (今日は大
変面白うございましたよ) と、奴さんを待っていた細君が悦しそうな顔をして云うの....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ある。 かつて中央幼年学校で解析幾何の初歩を学んだ。数学の嫌いな私にもこれは大
変面白く勉強出来た。掛江教官が「二元の世界すなわち平面に住む生物には線を一本書け....