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「夏目漱石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夏目漱石の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
れる。 然るにこの新平さんは実は第一候補で、第二候補はこれも前の満鉄総裁、文豪夏目漱石の友人で、女好きで、酒好きで、ウソかホントか、梅毒で片目をつぶしていると....
科学者と芸術家」より 著者:寺田寅彦
と芸術家の世界とはそれほど相いれぬものであろうか、これは自分の年来の疑問である。夏目漱石先生がかつて科学者と芸術家とは、その職業と嗜好を完全に一致させうるという....
温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
とこぼしておられたことを記憶している。 左様、原稿紙も支那風のもので……。特に夏目漱石さんの嫌いなものはブリウブラクのインキだった。万年筆は絶えず愛用せられた....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
――二三日前、画家のK氏が東京から来て麻川氏の部屋のメンバーになった。噂によれば夏目漱石先生が津田青楓氏を師友として居た以上K氏と麻川氏は親愛して居るのだそうだ....
もの思う葦」より 著者:太宰治
と漱石」という題にて、鴎外の作品、なかなか正当に評価せられざるに反し、俗中の俗、夏目漱石の全集、いよいよ華やかなる世情、涙出ずるほどくやしく思い、参考のノートや....
岡本一平論」より 著者:岡本かの子
ことの出来る理性家であるのでしょうか。たまたま家族の者に諫言でも加えるには、曾て夏目漱石氏の評された、氏の漫画の特色とする「苦々しくない皮肉」の味いを以って徐ろ....
困惑の弁」より 著者:太宰治
人が、先生顔して書いている。実に、拍子抜けがすると思う。その人の脳裡に在るのは、夏目漱石、森鴎外、尾崎紅葉、徳富蘆花、それから、先日文化勲章をもらった幸田露伴。....
ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
批評がある筈はない。 たとえば、坂口安吾という三文ダラク論者が、汗水たらして、夏目漱石は低俗軽薄文学也とヤッツケてみても、その坊ちゃんとか猫とかは、すでに国民....
理想の女」より 著者:坂口安吾
の上で読みとり、綴り合せて、一文を草することしか知らないのだから。 島崎藤村や夏目漱石がロマンだなどゝは大間違ひです。彼らは、理想の女を書かうともしてゐないで....
志賀直哉に文学の問題はない」より 著者:坂口安吾
神聖は、通俗のシムボルであり、かくて日本の知性は圧しつぶされてしまったのである。夏目漱石も、その博識にも拘らず、その思惟の根は、わが周囲を肯定し、それを合理化し....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
性の力を借りずにできますからして、そうすると私をつくったものの心が現われてくる。夏目漱石さんの「則天去私」は、漱石さんのつもりでは天に則して私を去るのであります....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
自然主義運動に対立して平行線的に進行をつゞけた写生派、余裕派、低徊派等の諸文学(夏目漱石などその門下、高浜虚子、長塚節、永井荷風、谷崎潤一郎等)については、森鴎....
ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
この第一回展で特に記憶に残っているのは、先頃逝去した吉村冬彦氏(寺田寅彦博士)が夏目漱石氏と連れ立って来場され私の油絵や斎藤与里の作品を売約したことである。当時....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
兄は間もなく、俗に太田の原という処に移りましたが、そこは暫くの仮住いでした。後に夏目漱石氏の住まわれた家なのです。それから団子坂に移りました。それまで千住で郡医....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
、表には中の川が流れている。これは居士の家の光景で、その大学の制服を着ている人は夏目漱石君であった。何でも御馳走には松山|鮨があったかと思う。詩箋に句を書いたの....