夕御飯[語句情報] » 夕御飯

「夕御飯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夕御飯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
火事とポチ」より 著者:有島武郎
を開いた。そしてすこしだけしっぽをふって見せた。 とうとう夜になってしまった。夕御飯でもあるし、かぜをひくと大変だからといっておかあさんが無理にぼくたちを連れ....
」より 著者:金子ふみ子
だろうと思ってた! うちにゃ米粒一つだってないのに、私だってこの子どもたちだって夕御飯も食べられないって始末だのに、よくもこんなにのびのびと酒を呑んだり花を引い....
竹の木戸」より 著者:国木田独歩
可い」 真蔵は自分の書斎に引込み、炭問題も一段落着いたので、お徳とお清は大急で夕御飯の仕度に取掛った。 お徳はお源がどんな顔をして現われるかと内々待ていたが....
坂田の場合」より 著者:豊島与志雄
。乳母は母と話したり、台所を手伝ったりしていましたが、早めに、あたしたちと一緒に夕御飯をいただいて、それから、あたしだけつれて、河の土手に遊びに出かけました。町....
或る作家の厄日」より 著者:豊島与志雄
「今日は、たぶん、徹夜の仕事になるだろうから、食べ物は書斎に並べておいてくれ。夕御飯はいらん。」 そのように、女中に言っておいた。つまり、何の打合せもなく、....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
日は食事を土蔵へとりよせて一人で召しあがっていました。オトトイのことですが、私が夕御飯を土蔵へ持ってあがりますと、番頭さんがよびつけられて叱られていました。きい....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ある。そこでその女中の話を訊いてみると、 「三月十五日の夕方でした。すこし早めに夕御飯を召上っておでかけのままお帰りにならないのです。当日、特に変った御様子はお....
水鬼」より 著者:岡本綺堂
ってしまいました。 今考えると、まったく夢のようです。日が暮れて行水を使って、夕御飯をたべてしまって、店の先にぼんやり突っ立っているうちに、ふと胸に浮かんだの....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
夏の日もやがて暮れかかって、川向うの山々のわか葉も薄黒くなって来ました。それでも夕御飯までには間があるので、わたくしは二階を降りて風呂へ行きました。 そんな長....
」より 著者:竹久夢二
しましたよ」 お母様は、幹子に寝間着を着せながら仰言いました。 「みっちゃんが夕御飯たべてる時に、親鳥が コ コ コ って言って雛鳥を寝かしていましたよ」 「....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ました。茶の間の前の軒に雀が巣をかけて、一日幾度となく、親雀が餌を運びます。早く夕御飯をしまった私は、少しの米粒を小皿に取って、右の葭簀の一本を抜いて来て、その....
屏風祭」より 著者:上村松園
縮図をとるのに三年もの祇園祭を送り迎えたこともある。 よく昼食を頂いたり、また夕御飯を出してくださったりしたが、来年の祇園祭まで延ばすのが、何としても惜しくて....
人狼」より 著者:岡本綺堂
もう戻られるであろう。どれ、今のうちに炉の火を焚きつけて置きましょうか。おまえは夕御飯の仕度をして下さい。 お妙 あい、あい。 (薄く風の音。おいよは炉に粗朶を....
澪標」より 著者:外村繁
。 「意識が少しだらっとして来た。注射のせいでしょうか」 「そうだろう。昨夜ね、夕御飯の時に、和夫がね、私があんたに癌をうつしたと言うんだよ」 「そんな馬鹿なこ....
小波瀾」より 著者:神西清
いなの。僕はキャベツや卵のが好きなんです。僕たちうんと食べちまうものだから、後で夕御飯のときママに見つからないように、一生懸命たくさん食べるんです。」 「それか....