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外
「外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
。樹木は皆枯れ木ばかり。
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仲店の片側《かたがわ》。
外套《がいとう》を着た男が一人《ひとり》、十二三歳の少年と一しょにぶらぶら仲店を....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
郎《かのうへいたろう》と云う同|家中《かちゅう》の侍が、西岸寺《さいがんじ》の塀
外《へいそと》で暗打ちに遇《あ》った。平太郎は知行《ちぎょう》二百石の側役《そば....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ると、米屋の丁稚《でっち》が一人、それを遺恨に思って、暮方《くれがた》その職人の
外へ出る所を待伏せて、いきなり鉤《かぎ》を向うの肩へ打ちこんだと云うじゃありませ....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
《こうつごう》です。
保吉 女主人公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなのです。
外交官の夫人なのです。勿論東京の山《やま》の手《て》の邸宅《ていたく》に住んでい....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
印度人の婆さんは、得意そうに胸を反らせました。 「私の占いは五十年来、一度も
外れたことはないのですよ。何しろ私のはアグニの神が、御自身御告げをなさるのですか....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
考えて貰った。それ程自分に兄貴らしい心もちを起させる人間は、今の所天下に菊池寛の
外は一人もいない。 まだ
外に書きたい問題もあるが、菊池の芸術に関しては、帝国文....
「墓」より 著者:秋田滋
ろを嗅いでいる。そこで墓番のヴァンサンは、銃を手にして、四囲に気をくばりながら戸
外へ出た。 すると犬は、ボネエ将軍路のほうを指して、一目散に駈けて行ったかと思....
「初雪」より 著者:秋田滋
てているであろう。 彼女はもうこの世の人ではあるまい。世のなかの営みは、自分以
外の人たちには、昨日となんの変ることもなく続くであろう。が、彼女にとってはすべて....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
え路用を与えて帰京させたれば、これを徳として年々礼儀を欠ず頼もしき者なればとて、
外に知辺もなければこの人を便りとしたりしなり。尋ね着きて伯父の手紙を渡せば、その....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
しかし、いつの世にでも、日本での発見はそのまま世界の発見であり、詩や歌のごとく、
外国語に訳するの要もない。 これらの理由により、科学者たらんとする者のために、....
「寡婦」より 著者:秋田滋
晩餐をすますと、彼らは、広間に集って、たいして興もなげにロト遊びをしていた。戸
外では風が鎧戸に吹きつけて騒々しい音をたて、また古めかしい風見を、独楽のように、....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
いううまい方法で、この立派な教育者はまずまず申し分なく暮し、頭を働かす仕事には門
外漢な連中には、えらく安楽な生活をしていると思われたのだ。 先生というものは概....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
のむさくるしい部屋で、三人で暮すようになった。その家はもう巴里も場末の、そのまた
外れにあって、野ッ原のそばに建っていた。教会からはずいぶん遠く離れていた。そして....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
を眺める。それは、殺すということが、生きものの心の中に自然が投げ込む大きな歓喜に
外ならないからである。生きものにとっては殺すということほど立派なこと、尊敬に値す....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
朝太郎を同道して、代官様の前に表われました。すると代官様と家来たちはちゃんと室の
外までお出迎えして、朝太郎を床の間の前に坐らせて、丁寧にお辞儀をしました。太郎右....