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外交官
「外交官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外交官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
《こうつごう》です。
保吉 女主人公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなのです。
外交官の夫人なのです。勿論東京の山《やま》の手《て》の邸宅《ていたく》に住んでい....
「或る女」より 著者:有島武郎
人おいた斜向《はすか》いの若い男を顧みた。斎藤と呼ばれた、ワシントン公使館赴任の
外交官補は、まっ赤《か》になって、今まで葉子に向けていた目を大急ぎで博士のほうに....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
のあとをつけた理由を規矩男に知らせ、また次のような規矩男の身の上をも聞き知った。
外交官にしては直情径行に過ぎ、議論の多い規矩男の父の春日越後は、自然上司や儕輩た....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
ができなければ、敵国に使して何とかするというような支那の言葉に囚われて、あるいは
外交官になって見ようかという多少の志がないでもなかった。また、学校を出る当座には....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ン参謀の声だった。 「もちろん、信じて、さしつかえない。ゴールド大使は、優秀なる
外交官であり、且つスパイだ。彼女は、さっき、彼女の義眼に仕掛けてある精巧な小型無....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
おりました。一番最初の縁談の時、私はまだ廿歳前で元気一杯でおりました。相手の方は
外交官の令息で立派な青年紳士でした。どこも欠点のないような方でしたけれど、それが....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
しかし私は中学の三、四年頃からは文学的よりも、むしろ政治的な動き方をしていた。
外交官になろうというようなアムビションを抱いてた事もあった。三之助君はそれを知っ....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
ような気がする。その中の一つに、白い糸をテーマにした物語があった。何んでも、ある
外交官が、夜会帰りの外套の背中に、白い糸がついていたのを、ある婦人が「あなた、糸....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
服が着たいというような幼い希望ではなかった。それ故に軍人志望が空しくなると同時に
外交官を志ざして旧外国語学校の露語科に入学した。その頃高谷塾以来の莫逆たる西源四....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
我々はただこのインド皇帝陛下の戴冠式を祝するために客分で出て来て居るだけであって
外交官としてここに来て居るのではない。であるから外交上の事に喙を容れる権利はむろ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ロポリスに至る。海抜二千尺の高地にあり、アプト式にて山を登る。二時間を要す。各国
外交官の駐在地にして、日本公使館もここにあり。藤田代理公使の歓迎をかたじけのうし....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
うね。
やや年若き貴夫人
足を御覧遊ばせ。下品に大きゅうございますこと。
外交官
上つ方にあんな恰好のを拝したことがありますよ。
頭から足まで、わたしは美....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
お残っていたからであろう。 その当時は小田切大使も宮本夫人もまだ若かった。少壮
外交官の彼と彼女とは到る処で話題の種をまきちらしていた。そして二人の関係は公然の....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
。 ある男、その人こそは私の大切な許嫁の夫だったのでございますのよ。私は未来の
外交官夫人という華やかな生活を夢みながら、私と結婚するために賜暇帰朝する彼を待っ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
伊藤氏がフランス大使館の書記生の時代に、田中義一大将がフランスに廻って来て盛んに
外交官の無能を罵倒したらしい。それで伊藤氏は大いに憤慨したが、軍人はともかく政治....