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外交家
「外交家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外交家の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家」より 著者:島崎藤村
は暫時考えていて、『父さんと母さんと両方』だトサ――あれで、菊ちゃんも、ナカナカ
外交家だったネ」 「何方が
外交家だか知れやしない」とお雪は軽く笑った。 病児を....
「謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
事件が出来するその最初の一刹那なのである。もしそれ掣電の機前に虎を捕え得る底の名
外交家ならばいざ知らず、大抵の相手ならばここで大切な用事を思い出したり、天気が怪....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
百人の事業家、致富家、名士、学者が起ったり仆れたりしたか解らぬ。二十五年前には大
外交家小村侯爵はタシカ私立法律学校の貧乏講師であった。英雄広瀬中佐はまだ兵学校の....
「遠野へ」より 著者:水野葉舟
った調子で一人が言った。例の紋付だ。 「いや、実に君の手腕には敬服した。実に君は
外交家だ。」と一人が感嘆した。 「なに、ああやらねばいけないんだ。女の集まったと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
である」そういう賭博に対し自己防衛のためにもフーシェのような歴史的黒幕人物、所謂
外交家の見本を心理学的生物学として研究しておく意味があると云って居ります。バルザ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
朋輩に疎んぜられ、出世の障りとなるやも知れない、外交官でいて交際費をためる人は名
外交家となれぬというが、人間金銭にきたないようでは世間に立って思うように活動出来....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
してこれに親しみ、浅田を介して小栗との間に、交通を開き事を謀りたる者にて、流石は
外交家の手腕を見るべし。かくて事の漸く進むや外国奉行等は近海巡視など称し幕府の小....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
コフは、その露西亜の宰相であり、皇帝の無二の寵臣であり、欧洲最大の政治家、且、大
外交家として、国内にありては飛鳥をおとすような勢力を持ち、国外に於ては「政治外交....
「ヒトラーの健全性」より 著者:国枝史郎
トラーは天才だと云われている。 私もそう思う。 彼は政治家としても天才であり
外交家としても天才であり戦術家としても天才である。 彼は又芸術家だと云われてい....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
ら洵に機宜を得た外交手段だと思う。 この機会に歴代|羅馬法王のうち特にすぐれた
外交家について検討を加えてみよう。 一体に歴代の羅馬法王は傑物揃いであるが、わ....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
くして蛇の目を一本。「もうけ損って不機嫌な処だから、少し手間が取れました。」この
外交家だから、二本目は、公園の坂の出口を行越した町で、煙草を買って借りたなどはも....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
とも東亜の舞台に立って活動したいのが夙昔の志であった。軍人たらんと欲して失敗し、
外交家たらんと願うてまた蹉躓し、拠ろなしに一時横道に外れて文学三昧に遊んでいたが....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
は社交性をはずれることなく、人を魅する美しさを持っていた。彼女を、歴史上の最高の
外交家に仕立てたのはこの精神的多芸多才である。敵のなかのもっとも明敏な相手を迷わ....