外力[語句情報] » 外力

「外力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
せてしまってただいらいらとあせるだけだった。そういう破目《はめ》になると葉子は存外力のない自分であるのを知らねばならなかった。 正井は膝《ひざ》を乗り出してか....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
あの事件のとき、ゼ号の乗組員はどういうわけで死んだんですかね。いやもちろん激しい外力によって、壁に頭をぶつけ、脳震盪《のうしんとう》を起こしたんだろうと想像して....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ういう地層がしばしばもとの水平な位置から隆起しているところから見ると、これは何か外力の作用によって起ったことに相違ない。ステノはその外力のうちでもなかんずく火山....
河明り」より 著者:岡本かの子
と外遊するぐらいの心支度をしなければならない。 ――少し当惑しているとき思いの外力になったのは叔母である。娘のとき藩侯夫人の女秘書のようなことをして、藩侯夫妻....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
「そうなんだ」と法水は相手の説に頷いたが、「一説には、頭蓋のサントリニ静脈は、外力をうけてからしばらく後に、血管が破裂すると云うからね。その時は、脳質が圧迫さ....
単独行」より 著者:加藤文太郎
だんだん乾燥雪に変って降雪が止む。雪質が乾燥しているほど雪崩れやすく、また風等の外力の影響を感じやすい。しかも雪崩の速度も早く、傾斜のないところまで飛んで行って....
恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
力を尽して搏ち、搏たぬ時は決して搏たぬという心臓の性質は、ちょうど金力やその他の外力にはびくともせぬ真の恋愛の性質に比較すべきであろうと思う。真に恋する同志には....
「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
にあるらしい。手首の関節が完全に柔らかく自由な屈撓性を備えていて、きわめて微妙な外力の変化に対しても鋭敏にかつ規則正しく弾性的に反応するということが必要条件であ....
怪星ガン」より 著者:海野十三
なに猛烈にロケット・ガスを噴射しているのに、すこしも前進しないとはおかしい」 「外力がこのロケットにくわわっているわけでもないのに、完全に動かなくなるとはおかし....
火星兵団」より 著者:海野十三
について、モロー彗星にも、また地球の人類にも同情をしていた。そうして、何とかして外力を用いて、一方の軌道をすこし外してみる方法はないものかと、研究をしたこともあ....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
キをもぎとった。 これを海中へ捨てられてなるものか。 「あ痛。うーん、貴様、案外力があるな。よし、それなら決闘を申しこむぞ。俺はこのモーター・ボートが飛行艇に....
科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
いから浮力の計算式は、非常に簡単になる。浮いているものが沈むためには、どうしても外力が働かねばならない。外力は普通の場合、重力と気圧とに限られている。気圧が増大....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。つまり、そこには到底信ぜられない、廻転がなければならない。けれども、それは勿論外力を加えたものではなくて、その自転の原因と云うのは、推摩居士の身体に現われた、....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
一特色がありますが、こういうふうに抽象的にいうことはいくらそれが適切であっても存外力の弱いものであります。それはこの句と原句とを対照すればもっとも明白にそこの消....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
るのである。いわゆる国防国家とはこの意味に外ならない。 東亜連盟の結成を妨げる外力は、 1 ソ連の陸上武力。 2 米の海軍力、これには英、ソの海軍が共同すると....