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外務省
「外務省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外務省の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ってみた。
「はい今夜は御宴会が二つばかりございましてね。でも浜の方《かた》でも
外務省の夜会にいらっしゃる方もございますから、たんと込み合いはいたしますまいけれ....
「新生」より 著者:島崎藤村
から倫敦《ロンドン》へ渡ろうとする手続きを済ますためには、巴里の警察署へも行き、
外務省へも行き、英吉利《イギリス》の領事館へも行った。国の方の親しい人達への土産....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
白川宮の各宮邸、東久邇宮鳥居坂御殿、李鍵公御殿などが災厄を受け、 公共施設では
外務省、海軍省、運輸省、大審院、控訴院、特許局、日本赤十字社の一部ないし大部の焼....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
の小趾をぶち切った。 それで留置場から出ることが出来た。内地から来たての、若い
外務省巡査が、しけこんだような顔をして、彼を監視して病院へついて来た。 マッチ....
「カストリ社事件」より 著者:坂口安吾
行く。国際親善は、オレのモットーだ。これだぞ。これでなくちゃ、いかんぞ、日本は、
外務省などに、まかして、おけん。オレは民間外務大臣みたいなものだぞ。国際親善の実....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
なるが、当時シノブさん父子には影の形にそう如くに常に一人の青年が一しょであった。
外務省の俊英で、久世隆光という前途有望な外交官だ。こう云えば御存知であろうが、大....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
。それで近頃イギリスの官憲が斯ういう独逸人を間諜じゃないのかと疑い出し、我が国の
外務省も気兼ねをしながら、印度入りの旅券を下附してくれますが、イギリスの領事館で....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
悲壮な場面で、この場が最も好評を博していたのであるが、興行の中途で朝鮮公使館から
外務省にむかって抗議を提出した。歴史上の事実はともあれ、自国の王妃王子が捕虜とな....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て拵え上げた細密なる調査も、故|池辺三山が二葉亭歿後に私に語った如く参謀本部向き
外務省向きであって新聞紙向きではなかった。例えば当時『朝日新聞』に連掲された東露....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
でその主は始終インド辺へ行商に来て英語の綴り位解る人でございますから、私は日本の
外務省から貰うて参りました旅行券を示しました。
私はその旅行券を示し「こ....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
についてのお話をうかがいましょうか」 「天華堂さんから聞いたのですが、杉山さんは
外務省でも評判のいい方だそうですの、美男子で、手腕家で、お家柄もいいというので―....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
女とこっちは蔑視んで帰りました。それは公高が八才の時のことです。 その年の秋、
外務省からシャム国へ派遣される夫に従いて私も行きました。帰ってみると僅半年ばかり....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
う云って、何故か久子さんはちょっと顔を赤くした。 「秘書官? と仰しゃるとやはり
外務省の方でございますね?」 「いいえ。兄個人のですから
外務省とは全然関係ござい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
定が常識となっていたことであるのを忘れてはならぬ。第一次欧州大戦勃発当時の如きは
外務省は参謀本部よりベルギーの中立侵犯を通報せらるるに止まる有様であり、また当時....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
海で小報という小型新聞があって、それが魯迅をさかんに攻撃する。内山完造は、日本の
外務省の最高のスパイだ。あいつの月給は五十万円、一年の機密費は五百万円。必要に応....