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外国貿易
「外国貿易〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外国貿易の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
挙《あ》げますれば日本国の二十分の一の人口を有するデンマーク国は日本の二分の一の
外国貿易をもつのであります。すなわちデンマーク人一人の
外国貿易の高は日本人一人の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
国人の中へ、中津川の商人らは飛び込んで来た。神奈川条約はすでに立派に調印されて、
外国貿易は公然の沙汰となっている。生糸でも売り込もうとするものにとって、なんの憚....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に人がないでもありませんかね。」 この平助のトボケた調子に、隠居も笑い出した、
外国貿易に、開港の結果に、それにつながる多くの人の浮沈に、聞いている半蔵には心に....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
式は、自然と人民をして自ら治むることの有利にして且喫緊なことを悟らしめた。当時の
外国貿易に従事する者は、もとより市中の富有者でもあり、智識も手腕も有り、従って勢....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
、実隆の方でもまた政弘の所望に応じて『新古今和歌集』を書写して遣わした。大内家は
外国貿易に従事し、西国でも有数な富裕の大名であり、その富むに従いてしきりに京都風....
「安吾下田外史」より 著者:坂口安吾
あるが、だいたいに本来身持ちのよい人物で、一生独身であった。ただ甚だ商売熱心で、
外国貿易というものに独特の見解と抱負をもっていたのである。 ペルリが日本と薪炭....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
一八七三年にレーリーが家督を相続した頃は農業も相当有利であったが、一八七四年に
外国貿易の頓挫した影響から、引いて農民の窮迫を来し、従って地主の財政も極めて不利....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
な耕作面積と乏しい天然資源しか持ち合せないという特殊な国情にあって、誰がやっても
外国貿易に活路を見出す以外には仕方がない。 吉田首相をアッサリ保守反動ときめつ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
い。従って最初の楽観は間違いで、この違算から新店は必ず失敗となる。 私の知人に
外国貿易をしている者がある。収支ようやく償うくらいの商売であったが、昨年その子息....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
―第五、六両版に掲載) この『人口論』は、大戦争があり同時に特殊の事情によって
外国貿易が極めて栄えた時期に、はじめて公刊された。 従って本書は人間に対し異常....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
率の減少の全部が健康の増進より生じたものではなく、一部分は、この時期以来の我国の
外国貿易の極めて急速な増加により、また多数の人間が陸海軍籍に入って不在となりこの....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
を作ったことになりました。 この時代から、そろそろ日本の従来の仏師の店において
外国貿易品的傾向の製作が多くなって行く一転機の時代に這入って来たのでありました。....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
しかるに、わずか三年位の間に、流行というものは恐ろしいもので(もっとも、これは
外国貿易品で、欧米人の嗜好が基ではあるが)彫刻の世界は象牙で真ッ白になってしまい....
「志士と経済」より 著者:服部之総
りの青森浪人で仙台の裏長屋に父親が窮死して後方々に仕官の伝手《つて》を求めたが、
外国貿易以来諸物価騰貴し、支出は嵩《かさ》み、殿様の借銭は殖えるばかりという情態....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
って真実の目的となりえないことは、すでに薩藩が久しく琉球を通じての密貿易によりて
外国貿易の利は知りすぎるほど知っていたことからも想像されよう。文久三年八月十八日....