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「外患〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外患の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予報省告示」より 著者:海野十三
五百五十年 世界の混乱は極度に達する。 混乱を生ずる因子は、何といっても内憂外患の激化にある。すなわち地球外の他の惑星からの侵入者は四千万に達し、これを防衛....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
その行動を律せられ、お経に述べてある予言を全部自分の身に現わされた。そして内乱と外患があるという、ご自身の予言が日本の内乱と蒙古の襲来によって的中したのでありま....
運命」より 著者:幸田露伴
元年に至って、はじめて恭憫恵皇帝という諡を得たまえり。其国の徳衰え沢竭きて、内憂外患こも/″\逼り、滅亡に垂とする世には、崩じて諡られざる帝のおわす例もあれど、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ともないようなその声は半蔵の胸を打った。社会は戦時の空気の中に包まれていて、内憂外患のうわさがこもごもいたるという時に、おまけにこの天災だ。 宿役人の集まる会....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
埋もれて了う。そこで草を除る。己が為に草を除るのだ。生命の為に草をとるのだ。敵国外患なければ国常に亡ぶで、草がなければ農家は堕落して了う。 「爾我言に背いて禁菓....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
承った会津中将の苦心というものは一通りでない。病躯《びょうく》を起して、この内憂外患の時節に、一方には倒れかけた幕府の威信を保ち、一方には諸国の頑強な溢《あぶ》....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
十八 勤王、佐幕の二大勢力のほかに、隠れたる一大勢力とは何ぞ、これを外患とせずして、国内だけに見ると、何と表明してよいか、実質的に言えば、関守氏ほど....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひいき》という儀はござりませねど、人民一般のためより言えば、斯様《かよう》な内憂外患の不安極まる世が明け渡って、天日を仰ぐような朗らかな時勢が来ることを、望まな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
まい かくの如くの斗※《としょう》の小人 集まり挙《こぞ》って政治を執る奴 内憂外患一時に起ッて 今にも知れねえ天下の累卵 これから俄《にわ》かにガヤガヤ騒いで....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
だ。そして、漸《ようや》くその件は落着した。 ひとつ過ぎればまたひとつ、内憂に外患はつづいて起った。夫妻が漸《よう》やっと笑顔《えがお》を見せるようになると、....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
に感嘆措く能わざるものがある。専門の外交官も三舎を避けねばならぬ。かくの如く内憂外患の難局に処して種々の修養を積み、又幼少の時代よりその事業に就き、しかも様々の....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
応変の処分あるべきものにして、たとえば饑饉には救恤《きゅうじゅつ》の備えをなし、外患《がいかん》には兵馬を用意し、紙幣下落すれば金銀貨を求め、貿易の盛衰をみては....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
導《ゆうどう》したるその士人《しじん》を率《ひき》いて、一朝《いっちょう》敵国|外患《がいかん》の至るに当り、能《よ》くその士気を振《ふる》うて極端《きょくたん....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
さ》たる枝葉よりして、改進一流の内にあたかも内乱を起し、自家の戦争に忙わしくして外患をかえりみず、ついにはかの判然たる二流の分界も、さらに混同するのおそれなきに....
政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
ば、これを救うの術を施し、一時、商況の不景気を見れば、その回復の法をはかり、敵国外患の警を聞けばただちに兵を足し、事、平和に帰すれば、また財政を脩むる等、左顧右....