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「外用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外用の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
事のあるばかりに、とにかく思い紛らすことが出来た。 十五日と十六日とは、食事の外用事もないままに、書室へ籠《こも》りとおしていた。ぼんやり机にもたれたなり何を....
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
は何を飲んだのだか、今も知らない。何かの煎薬《せんやく》であったのだろう。まさか外用薬ではなかったのだろう。 中年増が女の櫛道具を取って片附けた。それから立っ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
と変った言種をしたために、奥さんも思案に余って、気を揉んでいなすった処へ、思いの外用事が早く片附いて、英臣さんが凱旋でしょう。腹帯にはちっと間が在ったもんだから....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
して服用せられたのみならず、しばしばリューマチの痛みを軽減するために、煉薬として外用薬にも用いられた。道教徒は、不死の霊薬の重要な成分たることを主張した。仏教徒....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
「えびす膳」、四角であるべきところを四角でなく裁ち合わせた紙は「えびす紙」、元来外用の薬種とされた芍薬が内服しても病のなおるというところから「えびす薬」(芍薬の....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に実験されたのもその時のことであって、今日ではそれに代えて、有効なヨードチンキが外用されるようになったのである。ところでその流行病のおりに、マニョンは同じ日の朝....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
こと》急なれば医者の来るまで腰湯パップ又は久しく通じなしと言えば灌腸を試むる等、外用の手当は恐る/\用心して施す可きも、内服薬は一切禁制にして唯医者の来診を待つ....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
治三十九年九月十八日(葉書) ぼくの妻の父死んで今週は学校を休む事にした。その外用事|如山。三崎座を見たいが行けるかしら。もし行けたら御案内を仕る積りなり。 ....