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外米
「外米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外米の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「朝の風」より 著者:宮本百合子
さきの米屋に、米の御註文は現金で願いますと刷ったビラと並んだ黒板に、内地米二割、
外米八割と書かれていた。マッチ配給イタシマス。そういう貼紙が荒物屋にあった。そし....
「杉子」より 著者:宮本百合子
の行一が見守っていたが、やがて口を尖らすような熱心な声で、 「ね、そのお煎餠ね、
外米が入っていないんだよ」 と云った。居合わせたものは思わずふき出して、杉子は、....
「その先の問題」より 著者:宮本百合子
努力の方向は不変に進歩への方角の探究でなくてはならないはずである。どうせ誰だって
外米をたべているんだからとすてて考えず、
外米をたべることを躊躇しないとともに、そ....
「権力の悲劇」より 著者:宮本百合子
る声は、都民税二・七倍増し(失業者の家族でも都民であることに変りはありません)。
外米の輸入(これで金さえ出せば、主食はいくらでも買えるということになります)。滞....
「食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
締令を出したり、全国にわたって十|石以上の貯蔵米を申告させたり、御用商人に托して
外米の輸入を計ったりしたような事が、かえって一層米価の暴騰を激成する結果となりま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、源松は、まず釜の方の蓋《ふた》を取って見ますと、今時の乞食にしては贅沢千万、
外米入らず、手の切れるような未炊の白米が八分目ばかり。手を入れてみたが、ザックと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
形容)御婦人連がお嫁さん見に来ました。
島田もお米は混合よ。割合が東京と逆で、
外米は三分です。こっちは七分だが。でも初めのうちは特別に白のをたべましたが。あな....
「外米と農民」より 著者:黒島伝治
かげで例年のように収穫があった村へ、お米の買出しに出かけた。行きしなに、誰れでも
外米は食いたくないんだから今度買ってきたら分けあって食べましょうと云って乗合バス....
「米」より 著者:犬田卯
や古俵ばかりで何もなかった。 おせきは答えず、別のことを訊ねた。 「東京の方は
外米だちけか。まずくてひどかっペ。」 「うむ、ひでえや、ぽそくさで、味も何もねえ....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
喰っていますが、それもあと一ト月もしたら無くなってしまいます。それで金はないし、
外米も買えないとなれば、その時はどうなることか。いくら百姓が馬鹿でも、いよいよ何....