外縁[語句情報] » 外縁

「外縁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

外縁の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たニュートンの説との折合をつけるために、こう言っている。すなわち、この渦動が渦の外縁の方に行くほど増加するものとすれば、ちょうどニュートンの説のようになるという....
名娼満月」より 著者:夢野久作
なれども銀之丞はちっとも驚かなかった。こっそりと渡殿の欄干を匐い上り、本堂の外縁にまわり込んでみると、本堂の真背後に在る内陣と向い合った親柱を、最前の三多羅....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。良斎先生はその二つの譬喩《ひゆ》をお疑いになるのではなく、ただ麻が縄となるその外縁がわからぬようにおっしゃるのでございましょう。麻と縄とが同じものだということ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ございます、何か事が起りましたな、私をして、じっとこの座に安んずることを許さない外縁が、この周囲のうちのいずれかの場所で起りましたな。わかりました、この島は静か....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
《せっぷん》し、そして逃げ出した。 その晩彼は旅館へ行った。彼女はガラス張りの外縁《ヴェランダ》にいた。二人は目だたぬ片隅《かたすみ》にすわった。他に人は少な....
作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
明はどうあってもつかんのです。吾々は話の中心だけは想像が出来ました、疑問はむしろ外縁にあるのです。いかに想像力をたくましゅうしても、人間の心には嗅煙草とダイヤモ....
生前身後の事」より 著者:中里介山
くこと。 演劇と我(1) 妙な廻り合せで余輩は演劇というものに思いの外縁がある、世の中に何が華々しい職業だといって演劇ほどの華々しい仕事はあるまい、....
小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
の見た小杉未醒氏は、気の弱い、思いやりに富んだ、時には毛嫌いも強そうな、我々と存外縁の近い感情家肌の人物である。 だから僕に云わせると、氏の人物と氏の画とは、....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
て、本堂の横手口にある室に入った。そこは、左右に廊下を置いていて、書院一つ隔てた外縁の※子窓からは、幽暗な薄明りが漂って来る。入ると、盤得尼は正面の扉を指差して....
画室談義」より 著者:上村松園
い動物の巨きな影に思わずハッとなり絵筆を止めさせられることがあります。 軒下の外縁を彼女らが無断占拠するのはよいとして、それによって屋内の主人である私が時々お....
迷信解」より 著者:井上円了
るを見て幽霊の想像を浮かべ、幡の墓間に垂れたるを見て幽霊のごとくに感ずるの類は、外縁によりて内想を起こしたるものである。また、幽霊を現見するは、白昼多人数の集ま....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
かわっている。和歌山から程近い紀三井寺のオコナイも、正月三※の霊仏を奉じて本堂の外縁廻廊を練行すると、社会史研究九巻一号に出ている。 伊勢の津の観音堂の二月十....