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外船
「外船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外船の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
者が居る。が、宗徒はスペインなどからの援兵をひそかに期待していたかも知れぬから、
外船からの攻撃は兵気を阻喪させたに違いない。 信綱は持久の策を執る決心をして居....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
|毛じゃ。攘夷を唱うる者共の言もまた対馬には片腹痛い。一にも二にも異人を懼れて、
外船と交易致さば神州を危うくするものじゃと愚かも甚しい妄語を吐きおるが、国が危う....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
献ずれば他の積み荷は一切汝らに遣ると、結構な仰せに、海賊ども雀躍《こおどり》して
外船を侵掠した。 ギリシアのジオメデス王、その馬に人肉を飼ったが、ヘラクレス奮....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
なんでまたそんな箆棒《べらぼう》な金を金蔵へなんぞ入れておいたんだ」 「こんどの
外船《がいせん》さわぎで、会津《あいづ》や川越の諸藩と交代に江戸湾警備を申しつけ....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
ちがして、白々とした気持になった。 ボートの艫に小型のモーターをつけた旧式な機
外船が、けたたましいエンジンの音をひびかせながらロッジのほうへ走ってくる。黒々と....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
っているインゲンマメ(贋の)は海外から初め江戸へ先ずはいって来たものらしい。多分
外船がもたらしたものであろう。そしてそれが江戸を中心として漸次に関西ならびにその....
「咸臨丸その他」より 著者:服部之総
て十八万ドルで薩藩が購入している。 この年日本全体で七艘、総価格五十七万ドルの
外船を購入したのが事実である。『偉人伝』には往々この類のでたらめが多い。 四 ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
猛な男の毒ッ気にあてられたのだ。そして彼は四、五年前にも、新鋭の銃器何千|挺を、
外船から密輸入した時、その折海の上で働いていた密輸入仲間に甲比丹の三次という名が....