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外野
「外野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外野の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
もいもりの黒焼きの効果だけは当分のところ、物理学化学生理学の領域を超越した幽遠の
外野に属する研究題目であろうと思われる。もっとも蝶《ちょう》のある種類たとえば ....
「沈没男」より 著者:海野十三
フェンを去ること実に五百六十|哩の遠隔の地にあり、独国軍艦にお目にかかるのには、
外野席以上の遠方の地点で、これほど縁どおいところはない。 余は、いささか憤慨し....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
鼻で止めたので後ろにひっくりかえった。それからかれを橋本とよばずに鼻本とよんだ。
外野にもなかなか勇敢な少年があった、ショートはチビ公であった、チビ公は身丈が低い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ほしいままにするわけにはゆきませんが、さっと窓を開いて、そうして、流れ渡る月光の
外野を見ると、特に何物をか、しかと認め得たというわけではありませんが、なんとなく....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
ッキーストライクに大鹿が加入して、三番にピースの国府一塁手、四番にキャメルの桃山
外野手がとれたら、攻守ともに百万ドル。優勝絶対です」 「それは優勝絶対にきまっと....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
的に非常に強く利いてるのである。 橋なくて日暮れんとする春の水 こうした春の郊
外野景を描くことで、蕪村は特殊の画才と詩情とを有している。次の句もまたこれと同題....
「押入れ随筆」より 著者:吉川英治
リがわるがっていたものだが、こんどの大会の空気では、みじんそんなひかえめはない。
外野の声援者のようなものだ。また、その気負いは、ミスたち自身の姿にもみえる。彼女....