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外食
「外食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外食の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
出来、手伝いに来た人達に与えている。雨が降っているが春雨だ、たいして苦にならぬ。
外食者用食堂とか、銀行とか、配給所が、疎開延期で残っている。 各部隊から兵隊さ....
「火の唇」より 著者:原民喜
度は灯の消えた廊下を鼠《ねずみ》の一群が跳梁《ちょうりょう》する。それから、彼が
外食に出掛けたり、近所にある雑誌社に立寄ると、街が、活字が、音楽が、何かが何かを....
「鎮魂歌」より 著者:原民喜
を渡る。鋪道《ほどう》を歩いて行く。鋪道にあふれる朝の鎮魂歌……。僕がいつも行く
外食食堂の前にはいつものように靴磨屋《くつみがきや》がいる。鋪道の細い空地《あき....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
気のこもった気持で、翌日ひろ子は街道をあちこち歩いて、移動の手続きをしたり、旅行
外食券に代えたりした。 四 運よく、その列車の中でひろ子は座席....
「風知草」より 著者:宮本百合子
をきて、帽子のないいが栗頭に、前年の冬はいていたひろ子の手縫いの草色足袋をはき、
外食券食堂で買った飯を新聞紙にぶちまけたのをたべたべ、重吉は一人で網走から東京ま....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
二年たった。一九三〇年だ。「ゲルツェンの家」の門をはいって行くと、右手の庭に屋
外食堂が出来ている。雨のふる日、椅子は足をさかさに立てて軒の内、テーブルの上へか....
「幸福について」より 著者:宮本百合子
また、学生生活をなさっていらっしゃる方は、百五十円しか貰えない。百五十円では、
外食するとしたら、学資が出ませんでしょう。学生の生活というものは、働いている人々....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
その生活が始まって見ると、様々な問題が起った。第一食事はその若い人々が、自弁で、
外食券で、食べなければならない。
外食券の食事が、どんな実質のものかということは、....
「淪落」より 著者:林芙美子
ちのきれいな男だつた。栗山と話していると何となくわたしは気持ちがよかつた。栗山は
外食券でごはんを食べているので、たまには家庭の飯がたべたいと云うので、或日、わた....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とりかえしにならなければね。申すまでもないことですが、暑いときは塩の辛いものが案
外食慾をすすめます。何とか工夫して、少しずつ食慾の出るように。夏ミカンの汁しぼっ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
人で五合の割で、滞在客は十五日以上、もらえる由。冠婚葬祭には特配なしのよし。三度
外食のひとも働きによって食糧がちがって切符制です。甲乙丙とあります。その点どこも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ペンさんは十月二日におよめに行くから一緒に一度御飯たべようと思い、しかしこの頃は
外食券がないと御飯たべられないのですって。そこでペンさんの家へゆき、おかずを私が....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
床几が並んで居ります、ホーレン草の入った雑炊売るのね。附近の人は大助りでしょう。
外食券なしで買えるし、食べさせるのですから。いずれはうちも十一時までだから十時半....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
の新鮮なのを先ず生食してみた。口ざわりは脆くてシャギシャギはするが塩味があって存
外食べられる。そして海藻の香はあるが、別に特別な味はない。次いでこれを酢醤油に漬....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
屋 見番の骨ばかり出来あかざ草 下肥の匂ひこれが東京柳橋 おごりなら泊るあしたは
外食券 入口は喫茶、小待合は奥 三味線は郊外《こうがい》できくものになり 帰りが....