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「多大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水の三日」より 著者:芥川竜之介
諸君は、もうそろそろ帰りはじめる。中にはていねいにお礼を言いに来る人さえあった。多大の満足と多少の疲労とを持って、僕たちが何日かを忙しい中に暮らした事務室を去っ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
解についての一つのまとまった概念を得ることが可能となった。この仕事は私にとっては多大な興味のあるものであったので、押し付けがましいようではあるが、恐らく一般読者....
振動魔」より 著者:海野十三
、彼の本名を曝露しない理由は――と書きかけたものの、僕は内心それに言及することに多大の躊躇を感じていることを告白せねばならない――彼の本名を曝露しない其の理由は....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
米国の大西洋艦隊が太平洋に廻航して、祖国襲撃に移ろうというその直前に、出来るだけ多大の損害を与えんとするものである。其の目標は、主として十六|隻の戦艦及び八隻の....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
のである。お前は、それを忘れてはならぬ。一日も速かに地下戦車が欲しいこの時局に、多大の物資を使って、而《しか》もついに失敗したということは、もちろん感心できない....
地球要塞」より 著者:海野十三
うわけである。 わが艦船が、こういう潜水式に改められるまでには、十年の歳月と、多大な費用とを要したが、それが完成すると、わが海運力は、世界一|堅牢《けんろう》....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
含まるる論文は故フレデリク・マイヤーズ――詩人として令名があるが、特に心霊科学に多大の努力貢献をした人――が霊界よりカムミンスの手を仮りて書いたものと信ずる旨を....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
』 心の準備――真に求むる者にして、最後に真理を掴まぬものはない。但しそれには多大の歳月を要する。時とすれば、その目的が地上生活中には達せられぬかも知れない。....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
が、結果は不成功に終り、ただ知り得たのは、鋼鉄は僅少の混合物によって、その性質に多大の変化を生ずるということに過ぎなかった。 この外、塩素と炭素との化合物や、....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
優等民族じゃと羨しく思わるる点も多い、中にも吾々の殊に感嘆に堪えないのは、彼等が多大の興味を以て日常の食事を楽む点である、それが単に個人の嗜好と云うでなく、殆ど....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
れたので、社会教育の方面から見ても西洋思想輸入という立場から見ても、明治の文運に多大の貢献をした人で、明治の思想史の側においてけっして看過すべき人でないと思う。....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
さいの現象に共通性のあることは予想されているのみならず、また現象の中に、共通性の多大なものがある。それらが分類され統一されて、ここに特殊の科学的組織ができる次第....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
なかったのが解る。椿岳の画は大抵一気呵成であるが、椿岳の一気呵成には人の知らない多大の準備があったのだ。 椿岳が第一回博覧会に出品した画は恐らく一生に一度の大....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
十六年の初めなり。第二回より九年目に、さらにここに来たる。その前後を比較するに、多大の相違あり。第一はロンドンが市外に向かいて膨脹し、各方面に人の輻湊する場所を....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に軍務に服しているが故に逃亡の恐れ甚だしく、しかも横隊戦術は会戦に依る損害極めて多大であった。これらの関係から君主がその高価なる軍隊を愛惜するために会戦を回避せ....