多情多感[語句情報] » 多情多感

「多情多感〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多情多感の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
香が染んでいて、かわいい声で鳴くのにもなんとなく見た人に似た感じがするというのも多情多感というものであろう。 院がこの若い二人の高官のいるほうを御覧になって、....
源氏物語」より 著者:紫式部
心の病気をおさえている人はないでしょう」 大将はこの言葉のとおりにもう軽々しい多情多感な青年ではない重々しい風采を備えているのであるから、その人の切り出して言....
荘子」より 著者:岡本かの子
て来た。しかし、六尺豊な体躯を持っている赫顔白髪の老翁の太古の風貌を帯べる考えと多情多感な詩人肌の彼の考えと到底一致する筈がない。結局荘子は先哲のどの道にも就か....
かもじの美術家」より 著者:神西清
女が話してくれたアルカージイというカモジの美術家についての話の一つである。これは多情多感で大胆な若者で、彼女の心に頗る近しい人物だった。 ※ アル....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
夢に通うこともあろうけれど、銀五郎はそれを知らなかった。いや、銀五郎のみでなく、多情多感な青年剣客法月弦之丞の心に秘めている人間苦のせつなさを知る人はないのであ....
はつ恋」より 著者:神西清
悲劇のなかの、星に呼びかけるエルマークの言葉を朗読し出した。そうかと思うとまた、多情多感な一編の詩を作ろうと野心を起して、全編の結句になるべき一行をさえ思いつい....