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「多智〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多智の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恋を恋する人」より 著者:国木田独歩
面目である。 「馬鹿!」 「何《な》んで?」 「大馬鹿!」 「君よりは少しばかり多智《りこう》な積りでいたが。」 「僕の聞いたのは其《その》円じゃアないんだ。縁....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
る時」、「見えざる王、神」のごとき社会批判の小説に到るまでの彼の作品が雄弁に彼の多智多能なるを物語っている。殊に、かの「文化史大系」に到っては、彼の広汎なる科学....
十二支考」より 著者:南方熊楠
。 古ギリシアの名妓ラミアは、己の子ほど若い(デメトリオス)王を夢中にしたほど多智聡敏じゃった。その頃エジプトの一青年、美娼トニスを思い煩うたが、トが要する大....
十二支考」より 著者:南方熊楠
》で象ほどならぬが驢も馬より鋭敏だ、しかしその他の食草獣(牛鹿羊)よりはやや馬が多智だ。馬の情緒が擾馬家《うまならし》次第で急に変化する事驚くべく、馬を擾《なら....
開運の鼓」より 著者:国枝史郎
よう」これが終局の決心であった。こう決心はしたものの心にはかなりの不安があった。多智大胆権謀無双、隼のような彼ではあったが、西郷との会見は重荷であった。 当日....