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多様
「多様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
多様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
》の上に落とした。そしてそのままじっと鉄びんから立つ湯気《ゆげ》が電燈の光の中に
多様な渦紋《かもん》を描いては消え描いては消えするのを見つめていた。
しばらく....
「星座」より 著者:有島武郎
いる妹のことを考えた。三人のきょうだいの間にはさまったおびただしい距離……人生の
多様を今更ながら恐ろしく思いやってみねばならぬ距離……。けれども彼はすぐその心持....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
は生来持ち合わしていない或る上品さ、或る聡明さが窺われるからだ。 何という多趣
多様な生活の相だろう。それはそのままで尊いではないか。そのままで完全な自然な姿を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ろな質問を受けることになった。これらの質問の多くは、現今に比べると昔は一般に甚だ
多様であったところのいろいろの宇宙観の当否に関するものであった。これに答えるには....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
ガワレワレノ組立テタ器械ニヨッテ放出シテイル通信用電波ノ外ニ此ノ空間ニハ現ニ多種
多様ナ未知ノ電波ガ飛ビ交《まじ》ッテイルノダ。ソレヲ探求《たんきゅう》シツクスコ....
「水の女」より 著者:折口信夫
、何よりも先に、神賀詞の内容や、発想の上に含まれている、幾時代の変改を経てきた、
多様な姿を見ることを忘れていた。 早くとも、平安に入って数十年後に、書き物の形....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
らない。しかし、同時に我々は映画の間口の広さを忘れることはできないし、その能力の
多様性、浸透性を無視することもできない。 我々は、我々の芸術良心に従い、かつ十....
「暗号数字」より 著者:海野十三
下、帆村の物語となる。 秘密の人 恐らく、あの頃から後の数年が、一番多種
多様の諜報機関が、国内で活動した時期だと思う。国際関係のものは勿論のこと、営利専....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
悪婆で、「女団七」のお梶の様なのも善人なのだが、やはり悪婆の型に入るし、実に多種
多様なものである。田之助・源之助などがすれば、今までに型の決っていない役は、毒婦....
「迷信解」より 著者:井上円了
じめあたるものとの信仰をおくようになる。これに加うるに、易の文句は比喩にわたり、
多様の意義を含んでおるから、臨機応変の解釈を付けることができる。それゆえに、筮者....
「審判」より 著者:カフカフランツ
は使うことができません。すなわち、さまざまな役人の階級を描くためには、非常に多種
多様な、そして何よりもまず秘密な規則が立てられているため、それらの規則はおよそあ....
「胡瓜」より 著者:北大路魯山人
種類になっているわけである。その他にも一が二になっている促成野菜というものは多種
多様に発明されている。 従って促成と季節と楽しみは二つにふえているわけである。....
「世界の「料理王逝く」ということから」より 著者:北大路魯山人
ひと口にたいといってもうなぎといっても、あるいはだいこんといっても、実に多種
多様だ。ピンからキリまで幾通りあるか知れない。これがよし悪しを見分け、その特徴を....
「新童話論」より 著者:小川未明
結果に陥るといってもいゝのであります。 なぜなれば、児童等の現実に於ける生活は
多様だからです。そして、真の児童のための読物は、彼等の生活と関係あるものでなけれ....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
もそれを失くすることができないのです。恍惚の痙攣の中で、それを私はあらゆる変調に
多様化しなければならない……」このような熱狂的追跡と、捕獲され、制御せられ、馴ら....