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「多角形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

多角形の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恋を恋する人」より 著者:国木田独歩
」 「実はやッと思い出したのだ。円とは……何だッたけナ……円とは無限に多数なる正多角形とか何とか言ッたッけ。」と、真面目である。 「馬鹿!」 「何《な》んで?」....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ょうにん》が勝手に作ったのだから他人の場合には応用が出来ないかも知れない。「さて多角形に関する御存じの平均性理論によりますと、下《しも》のごとく十二の方程式が立....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
まった細長い小路を通って、右へ曲がって、わが家の板塀にたどりつき、闇夜の空に朧な多角形を劃するわが家の屋根を見上げる時に、ふと妙な事を考えることがある。 この....
浮世絵の曲線」より 著者:寺田寅彦
が取れるようになっている。多数の人物を排した構図ではそれら人物の黒い頭を結合する多角形が非常に重要なプロットになっているのである。 頭髪は観者の注意を強くひき....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
ャニチャと飴を食ってるような弁で、直《すぐ》と自分の噂を始める。やあ、僕の理想は多角形で光沢があるの、やあ、僕の神経は錐《きり》の様に尖《とン》がって来たから、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
その理窟を知る前に 皆さんは 三角形の内角の和は 常に百八十度であるということと多角形の外角の和は 常に三百六十度であるということを 知っておかなければなりませ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
と、赤、緑、白に塗り立てたおもて口、漆喰細工の稚い装飾、不可解に垂れ下った屋根、多角形に張り出ている軒、宝石・象牙・骨董を商う店、絹地屋――など、これらの商店は....
凍雨と雨氷」より 著者:寺田寅彦
も種々の差別があって、その中には透明な小さい氷球や、ガラスの截片のような不規則な多角形をしたものや、円錐形や円柱形をしたものもある。氷球は全部透明なものもあるが....
省察」より 著者:デカルトルネ
私が自分のうちに表現する図形と何ら異なるところがないし、またそれは、千角形を他の多角形から異ならせるところの固有性を認知するに何らの助けともならないからである。....
「壇」の解体」より 著者:中井正一
い社会的集団的性格が出現して、その性格の下に多くの天才がその個性を蜜蜂の巣の様に多角形的にひしめき集ることとなる。そこで(註 このあと数字欠字)壇は団へと解体さ....
郷愁」より 著者:織田作之助
ぐるしい変転する世相の逃足の早さを言うのではない。現実を三角や四角と思って、その多角形の頂点に鉤をひっかけていた新吉には、もはや円形の世相はひっかける鉤を見失っ....
褐色の求道」より 著者:岡本かの子
る。従って中にある什具も国籍不明のちぐはぐなもので、数も少ない。ただ本堂と覚しき多角形の広間の、ひと側の中央に漢字で彫った法句経の石碑が床の上に屹立して礼拝の標....
夜の構図」より 著者:織田作之助
のを持っている。 人間を円にたとえてみれば、われわれはたいていの場合、この円を多角形に歪めて考えることが多い。多角形の辺を増せば円に近づくごとく、観念的な言葉....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
史上の記載に漏れぬ人であった。 『カジョリ初等数学史』には、ダ・ヴィンチが内接正多角形の作図に注意したことをいい、その説くところの方法中の若干のものは単に近似的....
探偵小説壇の諸傾向」より 著者:平林初之輔
ない。非連続的であり、多角的である。円を描くのにコンパスを用いないで、どこまでも多角形の角の数を増していって円に近づこうとするといった風である。 しかし、その....