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夜を徹する
「夜を徹する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜を徹するの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
の仕立物も引き受けた。 慌しい年の暮、頼まれた正月《はる》着の仕立に追われて、
夜を徹する日が続いたが、ある夜更け、豹一がふと眼をさますと、スウスウと水洟をすす....
「俊寛」より 著者:菊池寛
して、清盛を罵り、平家の一門を呪い、陰謀の周密でなかったことを後悔し、悲憤慷慨に
夜を徹することが多かった。が、一月、二月経つうちに、そうした悲憤慷慨が、結局鬼界....
「真夜中から黎明まで」より 著者:豊島与志雄
そして午前二時頃から、深い沈黙と睡眠とが万象の上に重くのしかかってくる。凡て
夜を徹する人々が――遊戯に心奪われてる者や仕事に縛られてる者などを除いて――何と....
「十一谷義三郎を語る」より 著者:豊島与志雄
ことがあった。 近年、十一谷君は麻雀にもひどくこりだして、碁と同様、そのために
夜を徹することも屡々だったらしい。仲間は故令弟活太郎君をはじめ、身辺の若い人たち....
「雨」より 著者:織田作之助
ろん近所の仕立物も引き受けた。 慌しい年の暮、頼まれた正月着の仕立に追われて、
夜を徹する日々が続いたが、ある夜更け、豹一がふと眼をさますと、スウスウと水洟をす....
「魔像」より 著者:林不忘
に提供し合って、三人寄れば文殊《もんじゅ》の智力《ちりょく》、鼎坐《ていざ》して
夜を徹することにした。 しかし、剛剣の名あった大迫玄蕃、浅香慶之助、猪股小膳の....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ちらで大ポンペイユスが早い盛の夢を見れば、
あちらでケザルが揺ぐ金舌に耳を傾けて
夜を徹する。勝負は今だ、成行は世間が知っている。
赤い※
流された血の反映を吐....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。もちろんこれからの宮の御処分、対足利との交渉、また朝廷の長期方針など、おそらく
夜を徹することであろう。 同夜また、殿ノ法印以下、宮の供人四十余名は、中重ノ門....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
の続かぬものは負となって退き、新手と入れかわる。たいてい十二時ころから始まって、
夜を徹するという。かけ歌とは、相手の歌の文句なり内容なりにかけて、それに縁故ある....
「雨」より 著者:織田作之助
所の仕立物も引きうけた。慌しい年の暮、頼まれものゝ正月着の仕立に追われて、お君の
夜を徹する日々が続いたが、ある夜更け、豹一がふと眼をさますと、スウスウと水洟をす....