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夜仕事
「夜仕事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜仕事の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
来た、かの婦|強《し》いて自宅へ迎え取り食を供し、夜中自室へ蝋燭|点《とも》し通
夜仕事すると見せ掛け、翌朝|予《かね》て拵え置いた襦袢を呈し、食を供えて送り出す....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
はそんなことはなかったんだからなあ。だから、やっぱり別の人間に違いない」 その
夜仕事が終って寺を抜け出て通りへ出た途端に、またもや約束事のように、刑事がとび出....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いらあ、宗旨《しゅうし》は何だか知らねえ」 「それがどうしたんだ」 「その寺へ今
夜仕事に入りてえと、こういうわけなんだ」 「ケチな仕事じゃあねえか、寺を荒すくれ....
「無題(九)」より 著者:宮本百合子
いくらまってもかえって来ない。 「困ったね」 キク「本当に、お話も出来ませんね」
夜仕事をしていると「ハナレ」 「一寸お話がございますから」と来る。 「猫のことだ....
「久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
、放送以来半年位、私の仕事である。明日迄とか明後日迄とか注文され、自宅へ帰って徹
夜仕事で、十五分ずつに区ぎり、明日のおたのしみをつくるのである。私の小説は、どう....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
う? 十三日なのです。何を間違えたのか。ずっと間違いっぱなしです。私はこの頃益※
夜仕事をするのがいやなので、なるたけ午後一日じゅうの仕事をするようにします。夜ち....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
四月二日の速達は、二日のうちにつきました。あの日は午後からいやな会があって、
夜仕事のためにおそくまでそとにいて、くたびれきっておそくかえって来たら、頼んでお....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
なの。玉子は市場では二人で一ヵ月五つ位。玉子と云えば、私よく思い出します、いつか
夜仕事していて、おなかがすいて玉子を茹《ゆ》でたらいそいでいて何か工合がわるくて....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ければ二十七日、二十九日の前後両日を指定する向きが甚だ多く、この三ヶ日は如何に徹
夜仕事としても追っ着かぬほどの忙しさであって、余日はたいてい閑散に過ぎるものであ....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
備不足がある。 この準備不足が実際的には機械的不備、その他経済的無力となつて日
夜仕事の遂行を妨害しているのである。 彼らは損してもうけることを知らない。損を....
「審判」より 著者:カフカフランツ
、そこで仲間に受止めてもらった。これがおよそ一時間ばかり続き、まったくのところ徹
夜仕事ですでに弱っていたその老人は、すっかり疲れきって、事務局へ引下がってしまっ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
よく似ている。その中でも眠流しまたはネブタ流しというのが、これからそろそろ始まる
夜仕事に、坐睡りの出ぬまじないだったことは、前に信州随筆という本に詳しく書いてお....