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「夜光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜光の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
る。屋外灯にしても、昼のうす汚れた灰色のグローブが、夜間に於てはニーベルンゲンの夜光珠もかくやと思うばかりに燦然と輝くのであった。昼と夜と、いずれが真の姿である....
空中墳墓」より 著者:海野十三
、運転手に命じて灯火を滅させ急速力を出させた。行手は烏山の中央天文台、暗闇の中に夜光時計は七時二十分前を示す。今宵は十四日の明るい月に恵まれる筈だが、それはもう....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
した蛍光板を目の高さにさしあげ、壁とすれすれにそれを上下に動かしています。探偵の夜光時計が二分を刻むごとに、彼は一歩ずつ左へ体をうつし、前と同じような恰好で蛍光....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
は、どッと、ぶつかってくる避難民の一人を、ウンと突き戻すと、クルリと後を向いて、夜光時計の文字盤を眼鏡にスレスレに近づけた。 「ああ、午後九時だよ」 「九時です....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
入りこんで来ても、この執念深い尾行者たちは一向退散の模様がないのである。 腕の夜光時計を見ると、問題の十一時にもう間もない。十五分前ではないか! ぐずぐずし....
超人間X号」より 著者:海野十三
は一瞬、深い暗闇《くらやみ》に包まれたが、これはどうしたことだろう。博士の全身は夜光虫《やこうちゅう》のように、ボーッと青白い光りを放ち、髪の毛は針ねずみのよう....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
」 そういって帆村は、ポケットの奥から取出したチョークを手渡した。それは緑色の夜光チョークというやつであった。 「なぜそんなことをしなければならないんですか」....
人造人間の秘密」より 著者:海野十三
ハンスは、扉をこわすのをやめて、裂け目の向こうで、ふうふう一と息をついている。夜光時計をみると、ちょうど午前三時であった。 「おい、ハンス。これから、どうする....
地球要塞」より 著者:海野十三
ジョンに映った影 時間は流れた。 クロクロ島の夜は、いたく更《ふ》け過ぎて、夜光時計は、今や二十一時を指している。 待っている第三回目の怪放送は、まだアン....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
」 二人は手さぐりで艇内をはいはじめた。艇内の電燈は消えて、くらやみだが、ただ夜光塗料をぬってある計器の面や、通路の目じるしだけが、けい光色に、ぼうっと弱い光....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
されつつ、ぐんぐん上昇しています。気圧は只今、七百……」 といって、六条が傍の夜光針のついた気圧計に眺め入ったとき、突然何者とも知れず、マイクを握った彼の左手....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
り、天じょうの方までつづいていた。後になってわかったのだが、この光は深い海にすむ夜光虫をよせあつめた冷光灯であった。 太刀川時夫は、この気味わるい光のなかに立....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
、もう午前三時を過ぎた頃じゃろうが……」 中尉は左臂をちょっと曲げてウラニウム夜光時計をのぞきこんだ。 「しかし隊長どの、防空監視哨からは、何の警報もないじゃ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
艦橋に立つ入野一等兵曹は、行手にあたって、ほの明るい光のかたまりを見出した。夜光の羅針儀の蓋をとってみると、その光物は正に西南西の線上にあった。 「おお、あ....
」より 著者:池谷信三郎
の連りが、限りなく真直ぐに走って、自動車の頭灯が、魚の動きにつれて光る、夜の海の夜光虫のように交錯していた。 階下の工場で、一分間に数千枚の新聞紙を刷りだす、....