夜光時計[語句情報] » 夜光時計

「夜光時計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜光時計の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
いいわよ」 と、ルミがマネージャーの机から貰って来た木崎の名刺を、覗きこんだ。夜光時計 一 三条河原町の元京宝劇場は、占領軍専用の映画が掛り土曜日の夜はジー....
深夜の市長」より 著者:海野十三
とハンドルを握った。車は雪明りの人跡杜絶えた街路を矢のように走っていった。ソッと夜光時計の盤面を見ると、ウラニウム針はピタリと正三時を指していた。 僕は、横に....
空中墳墓」より 著者:海野十三
、運転手に命じて灯火を滅させ急速力を出させた。行手は烏山の中央天文台、暗闇の中に夜光時計は七時二十分前を示す。今宵は十四日の明るい月に恵まれる筈だが、それはもう....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
した蛍光板を目の高さにさしあげ、壁とすれすれにそれを上下に動かしています。探偵の夜光時計が二分を刻むごとに、彼は一歩ずつ左へ体をうつし、前と同じような恰好で蛍光....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
は、どッと、ぶつかってくる避難民の一人を、ウンと突き戻すと、クルリと後を向いて、夜光時計の文字盤を眼鏡にスレスレに近づけた。 「ああ、午後九時だよ」 「九時です....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
入りこんで来ても、この執念深い尾行者たちは一向退散の模様がないのである。 腕の夜光時計を見ると、問題の十一時にもう間もない。十五分前ではないか! ぐずぐずし....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
ハッキリして来ました。そして追々に助役のしている事が判って来たんです。助役の腕の夜光時計は四時三十分を指しています。成る程考えて見ればいまはまさに三月十一日――....
人造人間の秘密」より 著者:海野十三
ハンスは、扉をこわすのをやめて、裂け目の向こうで、ふうふう一と息をついている。夜光時計をみると、ちょうど午前三時であった。 「おい、ハンス。これから、どうする....
地球要塞」より 著者:海野十三
ジョンに映った影 時間は流れた。 クロクロ島の夜は、いたく更《ふ》け過ぎて、夜光時計は、今や二十一時を指している。 待っている第三回目の怪放送は、まだアン....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
、もう午前三時を過ぎた頃じゃろうが……」 中尉は左臂をちょっと曲げてウラニウム夜光時計をのぞきこんだ。 「しかし隊長どの、防空監視哨からは、何の警報もないじゃ....