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「夜学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夜学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
ちが取りまいて、一人が何かいうかと思うと、わーっわーっと高笑いを破裂させていた。夜学校から見送りに来たらしい男の子が一人と女の子が二人、少し離れた所で人ごみに揉....
非凡なる凡人」より 著者:国木田独歩
もらした。 彼はかく労働している間、その宿所は木賃宿《きちんやど》、夜は神田の夜学校に行って、もっぱら数学を学んでいたのである。 日清の間が切迫してくるや、....
青木の出京」より 著者:菊池寛
の京都における生活は、かなり苦しい悲惨なものであった。彼は、ある人の世話で、職工夜学校の教師をした。が、それは彼の時間のほとんどすべてを奪って、しかもわずかな報....
久助君の話」より 著者:新美南吉
、きょうは、森はしんとしていて、うまい返事をしない。つぎに久助君は、反対の方の、夜学校のあたりにむかって耳をすました。夜学校も三町ばかりへだたっている。だが、こ....
こころ」より 著者:夏目漱石
でした。 私はその点についてKに何か考《かんが》えがあるのかと尋ねました。Kは夜学校《やがっこう》の教師でもするつもりだと答えました。その時分は今に比べると、....
マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
ワ鉄道工場の一青年労働者であったシャポワロフには知られなかった。彼のまわりには、夜学校の中にも、彼の求めているそれらしい人の片影すら見出せなかったのであった。 ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
した。この話をしたのは当日来会せられていた三井報恩会の遊佐敏彦という人で、神戸の夜学校にて、三十年間におよそ五万人の生徒が教えを受けた。その五万人のうち名をなし....
話の種」より 著者:寺田寅彦
裸火を廃して磨硝子の玉ボヤのようなものをかけた方がよい。近頃の話だが、米国のある夜学校で強い電灯を点じてやっていたが学生中に眼病が非常に出来て困った。そこで電灯....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
の子供が苦労しているのを哀れに思った鉱山主のお陰で、昼は働きながら夜は鉱山経営の夜学校へ通わせてもらうことができるようになったというのです。 が、案外成績がい....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
おいて講究するは必要のことなり。 寺院にはその住職の発起にて、日曜学校あるいは夜学校、夏季学校、冬季学校等を設置し、貧民の子弟を教育することあり。 ドイツ連....
すみだ川」より 著者:永井荷風
ったら今戸橋の上でお糸と逢《あ》う約束をしたからである。しかし丁度日曜日に当って夜学校を口実にも出来ない処から夕飯《ゆうめし》を済《すま》すが否やまだ日の落ちぬ....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
児《すえこ》為秋《ためあき》の成長するに従って生活費は年々多くなり、種田は二三軒夜学校を掛持ちして歩かねばならない。 長男為年は私立大学に在学中、スポーツマン....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
る四番町の土手際に出たまま、電燈の下のベンチを見付けて腰をかけた。いつもその辺の夜学校から出て来て通り過《すぎ》る女にからかう学生もいないのは、大方《おおかた》....
編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
天部の篤志家竹中半左衛門翁を訪問して、所蔵の古文書を見せてもらい、また同翁経営の夜学校で、該部落の青年児童に対して、一席の講演を試みた事もあった。しかるに今やそ....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
を訪うて、その所蔵の古文書を見せてもらい、そのついでに翁の依頼に応じて、同町内の夜学校舎で、町内の有志のために、一場の講話を試みたことがありました。これが私のこ....