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夜立ち
「夜立ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜立ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
したのに不思議はないが、どこで一体あの連中を置き去りにしてしまったものか、仙台を
夜立ちする時はたしかにあの江戸隠密達二人と一緒の筈だったのに、日光めざして今市街....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の一夜。ようやく後陣のものが町に到着して一息ついたと思うころには、本陣ではすでに
夜立ちの行動を開始した。だれ一人、この楽しい湯の香のする町に長く踏みとどまろうと....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ぬ隙を狙って、富士詣、大山詣、江の島鎌倉の見物をして来る者も少くない。大山へは、
夜立ちして十三里|日着きする。五円持て夜徹し歩るき、眠たくなれば堂宮に寝て、唯一....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
元気づいた多市、ポンポンと手を叩いて「オイ、姐さん姐さん、誰でもいいや、お急ぎの
夜立ちだ、草鞋に握り飯を揃えてくんねえ」 その間に目明しの万吉、トントンと降り....